テニスの全仏オープン（フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム）は３１日に女子シングルス３回戦が行われ、予選勝者で世界ランク１２５位のＯ・ダニロヴィッチ（セルビア）が同４０位のＤ・ヴェキッチ（クロアチア）を0-6, 7-5, 7-6 (10-8)の逆転で破り、四大大会初のベスト１６進出を果たした。

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今大会、予選３試合を勝ち抜き本戦入りした２３歳のダニロヴィッチ。同大会の本戦に出場するのは３年連続３度目。昨年は３回戦に進出した。

本戦では１回戦で世界ランク９２位のＭ・トレヴィサン（イタリア）、２回戦で第１１シードのＤ・コリンズ（アメリカ）を破り２年連続で３回戦に駒を進めた。

迎えた３回戦、第１セットでダニロヴィッチは１ゲームも獲得することができず0-6でセットを落とす。

それでも第２セット、ダニロヴィッチはファーストサービス時に７５パーセントの確率でポイントを獲得し相手にブレークを与えず、リターンゲームでは第１２ゲームでブレークを果たし１セットオールに追いつく。

そしてファイナルセットは両者３度ずつブレークを奪い合い、１０ポイントマッチのタイブレークに突入。このタイブレークでダニロヴィッチは2-6とリードを許すも、ここから追いつき逆転に成功。３時間８分の死闘を制した。

勝利の瞬間コートに倒れこみ涙を流したダニロヴィッチ。試合後は観客の大きな歓声に両手を広げて応えた。

試合後にはオンコートインタビューが行われたが、ここで再び大きな歓声が起こりダニロヴィッチは涙を堪えることができず「なんて言ったらいいか分からない。言葉がないわ。皆さん、この試合で私を応援してくれて本当にありがとう」と涙を流しながら観客に感謝した。

勝利したダニロヴィッチは４回戦で第５シードのＭ・ボンドロウソワ（チェコ）とワイルドカードで出場している世界ランク１３６位のＣ・パケ（フランス）の勝者と対戦する。

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