男子テニスのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)は1日、シングルス準々決勝が行われ、第12シードの
T・フリッツ(アメリカ)が第21シードの
F・セルンドロ(アルゼンチン)を6-1, 3-6, 6-3のフルセットで破り、大会初のベスト4進出を果たした。なお、同大会がクレーコートを採用した2009年以降でアメリカ人男子選手が4強入りするのは初となった。
>>メドベージェフ、フリッツらマドリッドOP組合せ<<>>西岡 良仁vsボルジェス 1ポイント速報<<>>望月 慎太郎vsナヴォーネ 1ポイント速報<<世界ランク13位で26歳のフリッツは1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で8強入りすると2月のデルレイビーチ・オープン(アメリカ/デルレイビーチ、ハード、ATP250)で今季初優勝を飾った。
その後は4大会の出場で2勝4敗と苦戦を強いられるも前週のBMWオープン(ドイツ/ミュンヘン、クレー、ATP250)ではクレー大会初の準優勝を果たした。
そして今大会では初戦となる2回戦で世界ランク60位の
L・ダルデリ(イタリア)、3回戦で第18シードの
S・バエス(アルゼンチン)、4回戦で第8シードの
H・フルカチュ(ポーランド)を下し8強に駒を進めた。
そして準々決勝、開始から5ゲームを連取し圧倒したフリッツがわずか29分で第1セットを先取する。しかし、続く第2セットではセルンドロに1度のブレークを許し1セットオールに追いつかれる。
それでも迎えたファイナルセット、フリッツはファーストサービスが入ったときに93パーセントの高い確率でポイントを獲得し1度もブレークポイントを与えず。リターンゲームでは12本のアンフォーストエラーを犯したセルンドロから1度のブレークに成功し、1時間47分で勝利した。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにフリッツのコメントを掲載し「第1セットではリターンがとてもうまくいったし、たくさんのボールを入れることができた。正直なところ、彼はいくつかのミスをしていたので僕の方がよく見えたし、攻撃できるボールもいくつかあった。第2セットと第3セットでは彼がよりソリットになったように感じた」と語った。
なお、現在地のマドリード・アリーナでクレー大会として開催されるようになった2009年以降でアメリカ人男子選手がベスト4に駒を進めるのは今回が初となった。
勝利したフリッツは準決勝で第7シードの
A・ルブレフと対戦する。ルブレフは準々決勝、大会2連覇中で第2シードの
C・アルカラス(スペイン)を4-6, 6-3, 6-2の逆転で下しての勝ち上がり。
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