男子プロテニス協会のATPは3日、ツアー大会におけるダブルスマッチのレギュレーション変更を発表。ショットクロックの短縮やプレー中の観客移動など、試験的に新ルールが適用される。
新ルールは24日に開幕するムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)から試験導入が始まり、今季一部の大会で実施されていく。
【ダブルスマッチにおける新ルール】
・シングルスランキングでエントリーする選手の枠が最大16枠(32枠中)用意され、シングルストップ選手とダブルストップ選手の試合が増えるようになる
・試合スケジュールをスリム化し、余裕を持った大会運営を行う
・ショットクロックの短縮により、プレーペースを加速させ、試合中の休憩時間を最小限に抑える。4ショットより短いラリー(4ショット以上は25秒)では、ポイント間の時間が15秒に短縮される
・プレー中の観客移動が自由になる
ATPのチーフツアーオフィサーのロス・ハッチンスは「ツアーとして、ダブルスには未開拓の可能性があると信じている。僕らはダブルスの試合が大きなエンターテインメント価値をもたらすことを知っているが、ファンとつながるためには、新鮮なストーリーテリングが必要だ。新しいフォーマットやルールを試行することで、商品力を向上させる方法を模索したい。まず、今シーズン最初のトライアルの場を提供してくれたマドリッドに感謝したい」とコメント。
また、ダブルス世界ランク2位でATP選手評議会のメンバーである
M・エブデン(オーストラリア)は「ダブルスには、ファンに提供できるものがたくさんあり、適切な形で披露されたときに生まれる雰囲気は驚異的なものだ。僕らは選手として、ベストを尽くすためにもっと努力する必要があると認識している。僕はATP全体の同僚たちがこの問題に取り組み、素晴らしい新しいコンセプトを加えてくれたことを称賛したい。このプロセスには多くの時間、思考、配慮が費やされており、その一翼を担えたことは光栄なことだ」とコメントした。
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