男子テニスのミレニアム・エストリル・オープン(ポルトガル/エストリル、クレー、ATP250)は3日、シングルス1回戦が行われ、世界ランク272位の
J・ソウサ(ポルトガル)は第5シードの
A・フィス(フランス)に5-7,4-6のストレートで敗れ初戦敗退。今大会をもって現役引退を発表していたソウサにとってラストマッチとなった。
>>【動画】ソウサのラストマッチ、マッチポイントハイライト<<35歳のソウサはキャリアで4つのツアーシングルスタイトルを獲得。2013年のマレーシア・オープン(マレーシア/クアラルンプール、ハード、ATP250)でツアー初優勝を果たすと、その後2015年にバレンシア・オープン(スペイン/バレンシア、ハード、ATP250)、2018年にミレニアム・エストリル・オープン、2022年にタタ・オープン(インド/プネ、ハード、ATP250)を制してきた。世界ランクは2016年に自己最高の28位を記録している。
ソウサが現役最後の大会に選んだのは地元ポルトガルのエストリル・オープン。1回戦では19歳で世界ランク37位のフィスとの顔合わせとなった。
この試合、ソウサはファーストサービスが入ったときに64パーセントの確率でポイントを獲得。フィスに3度ブレークを許したが、リターンゲームでも1度ブレークを奪い、特に第1セットは互角の戦いを見せた。第2セットも接戦となったものの、1時間50分で敗れ力尽きている。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはソウサのコメントが掲載された。
「これ以上の終わり方はないよ。キャリアの最後を飾るにふさわしい最高の場所だと思う。2018年のときは、1週間を通して観客が応援してくれて、とても特別な年だった。最後の1ポイントまで応援してくれたのは本当に素晴らしかった。だから、地元ポルトガルのファンからの愛と応援を感じることができたのは、本当に素晴らしかったよ」
「ここでの優勝は、僕のキャリアの中で最高の経験だったと思う。ホームでの勝利は、1年に1度しかないチャンスで、それはエストリルだ。あの1週間は本当に、魔法のようだったね」
「ポルトガルの未来は明るいと思っているよ。多くの選手たちがそうであったように、自分もこの世界に小さな足跡を残したと信じたい。ポルトガルのテニスが向上していることを実感できてうれしいんだ。多くのプレーヤーがプレーしているし、将来はもっと多くの選手がプレーするようになると思うよ」
2013年、ポルトガル出身の男子選手として初めてATPツアータイトルを獲得。自己最高の世界ランク28位は同国史上最高の記録となっている。
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