男子テニスの最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は大会2日目の13日、シングルスのレッドグループ第1戦が行われ、第7シードの
A・ズベレフ(ドイツ)が第2シードの
C・アルカラス(スペイン)を6-7 (3-7), 6-3, 6-4の逆転で破り、初戦で白星を飾った。
>>【動画】ズべレフ転倒、昨年の全仏OPが脳裏によぎるも問題なくプレー続行<<>>ジョコ、アルカラスら最終戦の組合せ<<Nitto ATPファイナルズはシーズンの獲得ポイント上位8選手のみが出場できる大会で、1970年に東京で前身となるペプシ・グランプリ・マスターズ(東京体育館)が開催。以降は世界中で毎年持ち回りで開催されていたが、2009年から2020年まではロンドンのO2アリーナで、2021年以降はトリノのパラ・アルピツアーで熱戦が繰り広げられている。
8選手が4人ずつ2グループに分かれてラウンドロビン方式で争われる同大会。勝ち上がりによってはラウンドロビンで1度敗れた選手も優勝の可能性もあるほか、ラウンドロビンで戦ったカードが決勝で対戦することもあり、普段のツアー大会とは異なったレギュレーションとなる。
アルカラスとズベレフは7度目の顔合わせであり、これまでは3勝3敗。直近では今年9月の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)準々決勝で対戦しており、アルカラスが6-3, 6-2, 6-4のストレートで勝利している。
この試合の第1セット、ズべレフは第3ゲームでアルカラスのミスを見逃さずブレークに成功。しかし、第6ゲーム、アルカラス持ち前のディフェンス力と巧みなドロップショットからブレークバックのチャンスを握られると最後は自身のボールがアウトとなりブレークバックを許す。
その後、ズべレフは強力なショットからブレークポイントを掴むもアルカラスに凌がれブレークを奪えず。第12ゲームでは3度のセットポイントとなるブレークポイントを握られるもサービスエースなどで凌ぎタイブレークに突入。ネット際にアグレッシブに出るアルカラスに2度のミニブレークを許し、1時間5分の激闘の末に先行される。
それでも続く第2セット、第1ゲームで1度のブレークポイントを凌いだズベレフは第2ゲーム、アルカラスのミスを見逃さずブレークに成功。自身のサービスゲームではファーストサービスが入ったときに90パーセントの高い確率でポイントを獲得するなど安定したプレーでブレークを許さず、1セットオールに追いつく。
迎えたファイナルセット、第5ゲームで強烈なフォアハンドショットからブレークチャンスを掴むと直後のポイントでブレークに成功。ズべレフのリターンをアルカラスが見逃したもののボールはラインに掛かっておりゲームカウント3-2とリードした。
直後の第6ゲームでは昨年6月の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)時のように足を滑らせ転倒したズべレフ。当時痛めた右足首ではなく左足首を気にする様子を見せたものの、その後は問題なくプレーを続行。サービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲームではブレークバックのチャンスを握られるもサービスエースで凌ぐとマッチポイントの場面でも強烈なサーブをアルカラスが返球できず、2時間31分の激闘を制した。
なお、同日にはレッドグループのもう1試合が予定されており、第3シードの
D・メドベージェフが第5シードの
A・ルブレフが顔を合わせる。
<Nitto ATPファイナルズの組合せ>
【グリーングループ】
N・ジョコビッチ(セルビア):1勝0敗
J・シナー(イタリア):1勝0敗
S・チチパス(ギリシャ):0勝1敗
H・ルーネ(デンマーク):0勝1敗
【レッドグループ】
A・ズベレフ:1勝0敗
D・メドベージェフ:0勝0敗
A・ルブレフ:0勝0敗
C・アルカラス:0勝1敗
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