男子テニスのスイス・インドア・バーゼル(スイス/バーゼル、室内ハード、ATP500)は27日、シングルス準々決勝が行われ、第1シードの
H・ルーネ(デンマーク)が世界ランク32位の
T・M・エチェベリー(アルゼンチン)を6-1, 3-6, 7-6 (8-6)のフルセットで破り、2年連続2度目のベスト4進出を果たした。試合後、ルーネは「最後は超ラッキーだった」と明かした。
>>【動画】運も味方につけ4強、ルーネがネットインでMP握る<<>>ジョコ、アルカラスらパリマスターズ組合せ<<20歳で世界ランク6位のルーネは今季クレーシーズンまでは好調を維持し、4月のBMWオープン(ドイツ/ミュンヘン、レッドクレー、ATP250)ではタイトルを獲得。しかし、7月のハードコートシーズン以降は背中の負傷の影響もあり思うような成績が出せず、今月はロレックス・上海・マスターズ(中国/上海、ハード、ATP1000)とストックホルム・オープン(スウェーデン/ストックホルム、室内ハード、ATP250)で初戦敗退していた。
それでも今大会、1回戦で世界ランク55位の
M・キツマノビッチ(セルビア)、2回戦で同29位の
S・バエス(アルゼンチン)を下し8強入りを決めた。
準々決勝の第1セット、ルーネは10本のウイナーを決めるなどファーストサービスが入ったときに88パーセントの高い確率でポイントを獲得。第3ゲームから5ゲーム連取に成功し先行する。
しかし、続く第2セット、ギアを上げるエチェベリーの反撃を止めきれず。第2ゲームでは3度のブレークポイントを凌ぐも第4ゲーム、最後は自身のボールが大きく外れブレークを許す。その後は1度もブレークバックのチャンスを掴めず、1セットオールに追いつかれる。
迎えたファイナルセット、互いにブレークチャンスを掴むも活かすことができずタイブレークに突入。2本のマッチポイントを凌がれたルーネだったが6-6の場面、自身が放ったボールはネットに当たり相手コートに入る。運も味方につけ3本目のマッチポイントを握ると最後はエチェベリーがダブルフォルトを犯し、2時間39分の激闘を制した。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにルーネのコメントを掲載し「とても難しい試合だったし、彼(エチェベリー)は大会を通して素晴らしいプレーをしていた。プレーしていて楽しい試合だったよ。最後は超ラッキーだった。人生でこれほどラッキーなことはなかったよ。もちろん勝ててうれしいけど、こういうことが起きたときの彼の気持ちは自分でも分かるから同情する。でも、レベルには満足しているし体力的にもタフな試合だったので自分を誇りに思う」と語った。
勝利したルーネは準決勝、ワイルドカード(主催者推薦)で出場する第6シードの
F・オジェ アリアシム(カナダ)と対戦する。オジェ アリアシムは準々決勝で予選を勝ち上がった世界ランク83位の
A・シェフチェンコ(カザフスタン)を7-6 (7-2), 3-6, 7-6 (7-1)のフルセットで下しての勝ち上がり。
なお、昨年大会の決勝ではルーネとオジェ アリアシムが対戦しており、オジェ アリアシムが6-3, 7-5のストレートで下し優勝を飾っていた。
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