テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は2日、男子シングルス3回戦が行われ、第3シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第29シードの
A・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)を7-6 (7-4), 7-6 (7-5), 6-2のストレートで破り、14年連続17度目のベスト16進出を果たした。試合後の会見では四大大会22勝を誇る自身のモチベーションや目標設定について語った。
>>ジョコビッチ、西岡ら全仏OP組み合わせ<<2016年と2021年の王者である36歳のジョコビッチ。今大会は1回戦で世界ランク114位の
A・コバチェビッチ(アメリカ)、2回戦で同83位の
M・フチョビッチ(ハンガリー)をいずれもストレートで下し、3回戦進出を決めた。
この日、第1セットは2度のリードを許したものの、追いつきタイブレークへ突入。互いに奪い合うも最後はジョコビッチが強烈なリターンエースを決め、1時間26分で先行する。
第2セットも先にブレークを許したジョコビッチだったが、またも追いつきタイブレークへ。ここも制しセットカウント2-0と勝利に王手をかける。
第3セット、ジョコビッチは第2ゲームをラブゲームでブレーク。その後はダビドビッチ フォキナにブレークチャンスを与えず、第8ゲームで2度目のブレークを奪い、3時間半を超える試合を制した。
試合後の会見でジョコビッチは自身のモチベーション維持について、そして目標設定の仕方に関して語った。
「僕はまだ、ツアーに参加したいという意欲を持っている。特にグランドスラムのためにね。以前から何度も言っていることだ。だから、僕は準備とモチベーションのすべてを集中させるようにして、グランドスラムに向けてできる限り最高の準備をしている。今年は(全豪オープンで)それを達成できたから、自分にはその能力があることは分かっているんだ」
「もちろん、サーフェスもコンディションも違う、状況も違う。でも、グランドスラムの勝利はこの年齢で、あるいは人生のこのステージで、グランドスラムの勝利は素晴らしいものなんだ。だから、僕にはまだ能力があり、必要なレベルやテニスの質を持っているのだと思う。世界のトッププレーヤーに挑戦するために必要なテニスのレベルやクオリティーがあると思っている」
「今の自分に感謝しているけど、それがいつまで続くかはわからない。本当にわからないんだ。でも、この意欲がある限り、そして、僕が日常的に自分を追い込むことができる限りは明確な目標や目的を持って自分を奮い立たせることができる。毎日立ち上がり『よし、もう大丈夫だ』ってね。最近は特に、若い頃よりもっと大変だ。しかし、だからこそ、アスリートにとって、明確な目標を持つことは非常に重要なことだと思う。長期的なもの、短期的なもの、計画を立て、戦略を立て、大きな目標がわかっていれば、週単位で仕事をするのは簡単だと思う。日々の業務もやりやすくなるね」
「だから僕は、自分が何をしているのか、どこに向かっているのか、どのような大会に出場するのかを明確にするよう心がけている。自分がどこに向かっているのか、どんな大会で最高のプレーをしたいのか。最高のプレーをしたい、ピークを迎えたい、全力を尽くしたいと思っている。ローラン・ギャロスは、その4つの大会のうちの1つだよ」
3度目の全仏オープン制覇を狙うジョコビッチは4回戦で世界ランク94位の
JP・ヴァリジャス(ペルー)と対戦する。ヴァリジャスは3回戦で第13シードの
H・フルカチュ(ポーランド)をフルセットで下しての勝ち上がり。
同日には第1シードの
C・アルカラス(スペイン)や第5シードの
S・チチパス(ギリシャ)、第11シードの
K・ハチャノフらが16強へ駒を進めている。
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