2016年のリオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジェネイロ、ハード)で金メダルを獲得した、女子テニスの
M・プイグ(プエルトリコ)が13日に現役引退を表明。主に怪我の影響でテニス界から退くこととなった。
プイグはツアー大会では2014年のストラスブール国際(フランス/ストラスブール、レッドクレー、WTA250)でキャリア初優勝。2016年のリオデジャネイロ・オリンピックでは決勝で当時世界ランク2位の
A・ケルバー(ドイツ)を6-4, 4-6, 6-1のフルセットで破ってプエルトリコの女子選手として初の金メダルを獲得する快挙を成し遂げた。
しかし、2019年にプイグは肘を負傷。その後は肩の負傷により手術も行ってきた。その影響で2020年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)以降はツアー大会から遠ざかっていたが、先月のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、WTA1000)で復帰。初戦で
D・コリンズ(アメリカ)に敗れたが、この試合がツアーレベル最後の試合となった。
プイグは自身のインスタグラムを更新し、次のようにつづっている。
「“さよなら”ではなく、“またね”。この28年間、私はテニスと共にあった。これ以上ないほどスリリングで印象的な体験をさせてくれた。しかし、良いものにも終わりが来る。今日、私はテニス界からの引退を発表する。3年間の怪我との戦い、4度の手術の後、私の体はもう限界だった」
「この決断は簡単なものではない。自分の理想の形で引退したかったけど、人生には別の計画があり、ワクワクするような可能性につながる新しい扉を開かなければならないこともある。また、ESPNファミリーの新しいメンバーとして、テニス界で大いに活躍することを発表したいと思うし、私が情熱を注いでいる他の多くのスポーツにも手を広げていきたいと思っている。若く有望なテニス選手やアカデミーへのコンサルティングも行っていく予定だわ」
「感謝したい人はたくさんいる。家族、初日からずっと一緒にいてくれた母、父、兄、夫、すべてのコーチ、代理人、IMG、WTA、PRTA、COPUR、スポンサー、そしてもちろん私のファンもね。あなたたちなしでは毎日、夢のために戦う勇気を持つことはできなかった」
「プエルトリコの皆さん、いつも応援してくれてありがとう。私の力となり、私の故郷となってくれたこと。私にたくさんの喜びと愛を与えてくれてありがとう。金メダルとともに史上初めて表彰台で国歌を聞いたことは、私の人生とキャリアの中で最も美しい思い出となるだろう」
「ありがとう、テニス。あなたは全てでした。私の人生はあなたのおかげです。次の章に期待する」
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