世界的な情報調査会社のニールセンは知名度や好感度など10項目から算出したNスコアをもとに、全米のプロアスリートのトップ10を発表。女子テニスの
S・ウィリアムズ(アメリカ)が1位、
V・ウィリアムズ(アメリカ)が2位となった。
ニールセンが算出するNスコアは知名度や好感度をはじめ、影響力、どれほど模範的な人物か、どれほど流行の発信源となっているかなど10項目から計算される。
2017年、セリーナは休養に入っていたがステータスを上昇させた。
今年1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で優勝を飾ったセリーナはその時、妊娠8週目だった。以降は出産のためプロテニス選手としての活動から離れたが、今年のセリーナのNスコアは83と全米のプロアスリートの中でトップに立った。
セリーナのSNSには2,260万人を超えるフォロワーがおり、アメリカの経済誌であるフォーブスによると2017年最も収入が高かった女性アスリートはセリーナだった。
セリーナの収入源のほとんどは契約している企業などからのスポンサー料。その中には今年初めてスポンサーになったインテル、ビーツ・エレクトロニクス、ゲータレード、JPモルガン・チェース銀行、ナイキ、テンピュール・ペディック・インターナショナルなどがある。
セリーナはプライベートでの変化もSNSで発信。特に第一子となるアレクシス・オリンピアの出産の報告には110万を超える「いいね」がつき、35,000件以上のコメントがインスタグラムに寄せられた。
またウェディング・ドレスを身にまとった画像を載せると833,000以上の「いいね」、12,000以上のコメントとなった。もし企業がこのウェディング画像の掲載をハッシュタグで利用したとすると、66,000ドル(約747万円)の価値があるとニールセン・スポーツ・ソーシャルメディア・バリュエーションが算出している。
セリーナの姉であり、同じプロテニス選手のヴィーナスはNスコアで79を獲得し、2位となった。
今年の全豪オープンでヴィーナスは準優勝を飾り、7月のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)でも決勝進出を果たした。ヴィーナスのSNSには480万人を超えるフォロワーがおり、スポンサーにはエレクトロニック・アーツ、ラルフローレン、ダイド、ウィルソンなどがある。
プロバスケットボール選手のレブロン・ジェームズはNスコア76を獲得して3位にランクインした。
レブロン・ジェームズは所属するクリーブランド・キャバリアーズの決勝進出を3年連続で導いた。自身のSNSには9,690万人を超えるフォロワーを集め、これはブランド商品価値からは全米アスリートのトップにいる。
またセリーナと同様に、インテルと新たにスポンサー契約を結んだ。加えてナイキ、ビーツ・エレクトロニクス、コカ・コーラ、キア・モータース、ベライゾン・ワイヤレスなどとスポンサー契約を締結。
Nスコア最高得点の76を獲得し同率3位となったのは、第42・第46回と2度のスーパーボウルMVPとなったイーライ・マニング。
クォーターバックという花形ポジションで連続先発出場記録を持つイーライ・マニングだったが11月にベンチスタートとなり、その記録は210試合で途切れた。スポンサーにはダイレクトTV、ゲータレード、ナイキ、トヨタなどが名を連ねている。
NFL選手のトム・ブレイディ、プロバスケットボール選手のステフィン・カリー、NFL選手のアーロン・ロジャース、女性レーシングドライバーのダニカ・パトリックはNスコア75で並んだ。
Nスコア73でレーシングドライバーのデイル・アーンハート・ジュニア、NFL選手のJJ・ワットが9位にランクインした。
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