男子テニスの国別対抗戦デビスカップ ワールドグループ1回戦 日本対イギリス(イギリス/バーミンガム、ハード)は最終日の6日、
A・マレー(英国)が
錦織圭(日本)と対戦し、7-5, 7-6 (6), 3-6, 4-6, 6-3のマラソン・マッチを制すと同時に母国イギリスに勝利をもたらした。
この日の勝利でマレーは、今回の日本との対戦で3日間全て勝利すると共に、デビスカップで出場した試合での連勝記録を14へと伸ばした。
日本との対戦で父親となって初めての公式戦へ臨んでいたマレーに対して、イギリスのL・スミス監督は「彼は鋼鉄の男。本当に凄い。彼とこうして共に過ごせることを光栄に思うし、これからもずっと忘れないだろう。」と、マレーの功績の凄さを表していた。
昨年79年ぶりの優勝を果たしたイギリスは、7月に行われる準々決勝で世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)率いるセルビアと連覇へ向けて対戦する。セルビアはカザフスタンとの1回戦を3勝2敗で下していた。
世界ランク2位のマレーと世界ランク6位の錦織の対戦は5時間近くにも及ぶもので、何度も長いラリーが続く戦いとなった。第3・第4セットでマレーは、連日の試合での疲労を表す態度をとっていたが、勝敗を決める第5セットでは残るエネルギーを振り絞って錦織を退けた。
試合後のインタビューでも、どうやって勝利を手にしたかを問われたマレーは「観客の声援が力になった。」と地元での対戦のアドバンテージが大きかったことを明かした。
この日本との対戦は、マレーにとって1月31日に行われた全豪オープン男子シングルス決勝戦でジョコビッチに敗れて以来の試合だった。
マレーは5セットマッチの試合で、2セットを連取してからの2度目の逆転負けを喫するかと思われた。2005年のウィンブルドンで、
D・ナルバンディアン(アルゼンチン)にセットカウント2ー0からの逆転負けをしてから一度も2セットを連取してからの敗戦はない。その時マレーは、まだ18歳だった。
一方の錦織は、4年前から始まったデビスカップでの連勝を13で止められてしまった。
(STATS - AP)
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