今年で13度目の出場となる全米オープン、怪我に悩まされるも世界の第一線で活躍する43歳の
クルム伊達公子(日本)、満身創痍で臨む1回戦は世界ランク71位の
P・オルマエチェア(アルゼンチン)と26日に対戦する。そのクルム伊達が現地でWOWOWのインタビューに応じた。
――コンディションについて
クルム伊達:決していい状態とは言い難いですが、一番最悪な状態からは、少しは良くなっています。当然、試合や練習が何日か重なってくると炎症がまた出てくるという、それの繰り返しのような状態ですね。
――差し支えなければ具体的に身体の状態と言うのは
クルム伊達:右足のアキレス腱炎です。これは元々ずっとあるものなのですが、今年で言うとフェドカップのロシア戦で一番悪い状態が出て、それの古傷というところです。
――1回戦の試合に向けてどんな気持ちでいらっしゃいますか?
クルム伊達:まずは、相手がどうこう、全米オープンだからというより、とにかくまずは自分が明日コートに立てる状態にどこまで持って行けるかというのが第一です。テニスについていい調整ができていないのは確証のないところがあるので、その中でできる範囲のことをやるだけかなと思っています。
それを、どこまで自分自身も受け入れられるか。相手もあることだし、アルゼンチンのファイターなので、試合の中でリードしたりリードされたり、リードして挽回されたり、思うようにいかなかったり、色々なことが想像できると思うのですが、その中でいつどんなことが起きても、どこまで今の状況を受け入れられるかが何よりも大きい。もちろん、怪我せずに試合を終えられるかがまず第一ですが、次は、どこまで自分の現状を試合の中で受け入れられるかだと思っています。
――サフィーナ戦を見ている側としては、どうしても期待してしまうのですが
クルム伊達:期待はしない方がいいと思います。私自身も期待はしないですし。
もちろん、こういった大きな試合をいい状態で迎えられないのはとても残念ですが。起きてしまったことはしかたないので、それをどこまで受けいれて、受け入れた中でプレーするかですね。
当然、若い選手でも万全で臨める選手は本当に数少なくて、何かしら不安材料を抱えた中で戦っている人の方が多いと思いますし、私の場合、そういうことが起こりやすい可能性やリスクが高いのはいつものことです。
なので、こういう状況だからこそ、できるだけ悪いことは前向きに受け入れるように。受け入れられると言い切りたいところですが、それは簡単ではないですし、ましてやコートの中に入った時にはもっと難しくなるので、今ある自分のマイナスの要素を、コートの中でマイナスと思わないように心がけたいと思います。
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「全米オープンテニス」女子シングルス1回戦「クルム伊達公子 vs パウラ・オルマチェア」は、本日(8月26日)夜23時55分~WOWOWプライムにて生中継&無料放送
詳しくは、WOWOW TENNIS ONLINE(wowow.co.jp/tennis)へ。★全米オープンテニス2013 大会第1日
8月26日(月)夜23:55~午前7:50[WOWOWプライム]※生中継 ※無料放送
・男子シングルス1回戦 「ダニエル・エバンズ(イギリス)vs
錦織圭(日本)(日本)」
・女子シングルス1回戦 「ベラ・ドゥシェビーナ(ロシア)vs サビーネ・リシツキ(ドイツ)」
・女子シングルス1回戦 「パウラ・オルマチェア(アルゼンチン)vs クルム伊達公子(日本)」
8月27日(火)午前7:50~午後3:00[WOWOWプライム]※生中継 ※無料放送
・女子シングルス1回戦 「セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)vs フランチェスカ・スキアボーネ(イタリア)」
・男子シングルス1回戦 「ロジャー・フェデラー(スイス)vs グレガ・ゼムラ(スロベニア)」
※試合の進行状況により、放送カードが変更となる場合があります。