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元世界7位のフィッシュ、心臓疾患治療に専念◇全豪オープン

元世界ランク7位のM・フィッシュ(アメリカ)が2013年1月に開催される全豪オープンを心臓疾患の治療のため欠場すると代理人を通じて発表した。

30歳のフィッシュは、今年5月に心臓の不整脈を治療するための手術を受け、その後治療を続けつつ大会にも出場していたが、9月の全米オープン以降は大会を欠場する状態が続いていた。

代理人のジョン・タビアス氏によると「現在順調な回復をみせており、通常の練習ができるようになりつつある。」とのこと。来年2月にサン・ホセで行われるSAPオープンからの復帰を目指している。

フィッシュは今年2月に行われたスイスとのデビスカップの対戦前に初めて心臓の異変に気付いたとのことであったが、そのデビスカップでは、R・フェデラー(スイス)S・ワウリンカ(スイス)の2枚看板を擁しデビスカップ制覇を目指していたスイスと対戦、シングルス第1試合で、6-2, 4-6, 4-6, 6-1, 9-7の大接戦でワウリンカに勝利。

続く第2試合でJ・アイズナー(アメリカ)が逆転でフェデラーを下したため、後がなくなったスイスは逆転を目指し北京オリンピックの金メダルペアであるフェデラー/ワウリンカ組をダブルスに出場させる。アメリカは当初はブライアン兄弟がダブルスに出場する予定であったが、B・ブライアン(アメリカ)がケガで欠場したため代わりにフィッシュがM・ブライアン(アメリカ)とダブルスに出場。フィッシュはここで、4-6, 6-3, 6-3, 6-3 の逆転で金メダルペアを下し、アメリカの3連勝でのスイスからの勝利に大きく貢献する活躍をみせていた。

しかし、その後フィッシュの体調は次第に悪化。3月のソニー・エリクソン・オープン男子の際に、不整脈により脈が通常の3倍にまで速くなってしまい、後にフィッシュはその時死の恐怖を感じたと語っている。

その後、4月のヒューストン大会のあと手術を決断し治療に専念。6月のウィンブルドンから大会に復帰し、全米オープンで自身3年連続となるベスト16に進出していたが、フェデラーとの対戦の前に再び症状が悪化。対戦することなく棄権、以降治療に専念するためツアー大会からの離脱を余儀なくされていた。

フィッシュは過去ツアー大会6勝をあげており、2011年には世界ランクを自身最高の7位まで上げ、ツアー最終戦にも出場。更なる活躍が期待された今シーズンであったが、心疾患で多くの大会への出場ができず、現在は世界ランクを27位へ落としている。

フィッシュは今年の1月と2月でそれほど多くのポイントを獲得していなかったため、来年2月には30位前後での復帰が見込まれている。

(翻訳/大木茂敬)

(2012年12月1日17時08分)

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