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男子テニスの国別対抗戦デビスカップ決勝(チェコ共和国、プラハ)スペイン対チェコ共和国、土曜日に大会2日目のダブルス1試合が行われた。チェコからはT・ベルディフ(チェコ共和国)/R・シュティエパネック(チェコ共和国)組が、スペインからはM・グラノジェルス(スペイン)/M・ロペス(スペイン)組が登場、チェコペアが3-6, 7-5, 7-5, 6-3の逆転でスペインペアを下し、チェコに貴重な1勝をもたらした。これで初日のシングルス2試合、2日目のダブルスが終わった時点でチェコの2勝1敗となった。最終日の3日目にはリバースシングルスの2試合が行われる。
試合は第1セット、ツアー最終戦で優勝したグラノジェルス/ロペス組が早々に波に乗り、第2ゲームでシュティエパネックの2本のダブルフォルトもあってブレークに成功すると、そのまま1-4とリードを重ねる。シュティエパネックはサーブが不調で、初日のシングルスのD・フェレール(スペイン)戦でも第1セットで5本のダブルフォルトを犯していた。
その後、スペインペアは5-3からの第9ゲームでグラノジェルスがラブゲームでキープに成功、そのまま第1セットを6-3で先取する。
しかし第2セットに入るとチェコペアが反撃を開始、5-5から2ゲームを連取してこのセットを7-5で奪い返す。セットポイントではシュティエパネックのフォアのボレーが相手コートに突き刺さった。
第3セットも同様にチェコペアが5-5から2ゲームを連取、このセットも7-5で奪う。チェコペアは2本目のセットポイントでベルディフがバックハンドボレーを決めた。
そして迎えた第4セット、チェコペアは終盤で試合で初めてグラノジェルスのサービスのブレークに成功、それを生かした同ペアはそのまま勝利を決めた。
独立国としてデビスカップ初優勝を目指すチェコは、当初L・ロソル(チェコ共和国)/I・ミナール(チェコ共和国)組を出場させる予定だったが、初日が終わった時点で1勝1敗だったこともあり、スペインペアにツアー最終戦グループAで勝利しているシュティエパネックを起用するに至った。
ベルディフ/シュティエパネック組はデビスカップで12勝1敗の戦績を誇り、今回のダブルスでも詰め掛けた1万3千人のファンの前で3本目のマッチポイントを制し、チームに大きく貢献した。ファンはドラムを叩いて応援し、ポイント間には大声で声援を送った。
マッチポイントでハイボレーを決めたベルディフは「信じられないよ。」と話した。「あと1勝すれば優勝。そのためにチーム全体で全力を尽くすよ。」
ペアのシュティエパネックは「僕らのペアはデビスカップでも活躍できるって分かっていたんだ。またダブルスの勝利の意味は大きいことも分かっていた。僕らは何度もペアを組んでいるから、そういう意味で経験に差があったと思う。」と述べていた。
またシュティエパネックは「トマス(ベルディフ)は昨日、夜まで4時間の試合をしての今日のダブルスだったけれど疲れを全く感じさせなかったね。僕らがいかに優勝したいかの表れだと思う。明日は優勝したいね。」と気合を入れていた。
3日目のリーバスシングルスの第1試合ではベルディフがフェレールと対戦する。ベルディフが勝てばチェコは念願の優勝を果たすことになる。
フェレールは今季絶好調で、キャリア最高のツアー7勝を収めている。またベルディフとの対戦成績は5勝3敗とリードしている。
リバースシングルスの第2試合ではシュティエパネックがN・アルマグロ(スペイン)と対戦する。
ベルディフは「明日の準備はできている。パワーあふれるプレーをするつもりだし、観客の皆さんも味方してくれるから、この2つがあれば優勝できると思うよ。」と意気込みを語っている。
チェコは2週間前に女子の国別対抗戦フェドカップで優勝しており、今回男子も優勝すれば、1990年のアメリカ以来、久しぶりの一国による男女の国別対抗戦制覇となる。
今回、スペインは5年間で4度目のタイトルを狙っている。一方のチェコはチェコスロバキアとしては1980年に優勝しているが、1993年にチェコとスロバキアに分離して以降はまだ優勝がなく、初優勝を目指す。
スペイン対チェコ共和国戦の試合結果および本大会の組み合わせは以下の通り。
【大会1日目】
T・ベルディフ ○-× N・アルマグロ, 6-3, 3-6, 6-3, 6-7 (5-7), 6-3
D・フェレール ○-× R・シュティエパネック, 6-3, 6-4, 6-4
【大会2日目】
T・ベルディフ/R・シュティエパネック ○-× M・グラノジェルス/M・ロペス 3-6, 7-5, 7-5, 6-3
【大会3日目】
・シングルス第1試合:D・フェレール vs T・ベルディフ
・シングルス第2試合:N・アルマグロ vs R・シュティエパネック
(翻訳/森田系太郎)
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