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テニスのグランドスラム、USオープン大会4日目、第17シードの錦織圭(日本)(18位)が、USオープン2回戦で、T・スミチェク(アメリカ)(179位)を6-2, 6-2, 6-4で下し、2010年以来の3回戦進出を果たした。
過去の対戦成績は、錦織の1勝2敗で、一番最近の対戦である2011年ATPサンノゼ大会では、2回戦で対戦しフルセットで敗れている。
「いつも対戦する時は苦戦している」と苦手意識を持ち、錦織にとって、あまり当たりたくない対戦相手ではあったが、第1セット第1ゲームから、錦織が得意のフォアハンドストロークでラリーの主導権を握って、いきなりブレークに成功した。第3ゲーム、第5ゲームでも、スミチェクのミスに乗じてブレークに成功して、一気に錦織が5-0とリードを広げた。第6ゲームで、この試合唯一のサービスブレークを錦織が許すものの、試合の流れを錦織が手放すものではなかった。
第2セットも第3セットも、第1ゲームで錦織が、スミチェクのサービスをブレークして試合を支配した。錦織は、バックハンドも好調で、フォアの6本を上回る9本のウィナーを放った。さらに、サーブも好調で、ファーストサービスでのポイント獲得率は73%で、安定したサービスゲームだった。
一方、スミチェクは、スライスを巧みに使うが、錦織のペースを崩せず42本のミスを強いられた。さらに、ダブルフォルトを8本犯す乱調ぶりだった。
2年ぶりの3回戦進出だが、第17シードの錦織はシードを守り、ATPランキング18位の実力をあらためてニューヨークで披露した。
「シードが付くことによって、このラウンドまで来ることは当然ではないですけど、多少なりは当たり前のところはある。1、2回戦は緊張していた。勝たないといけなかったので」
3回戦では、第12シードのM・チリッチ(クロアチア)(13位)と対戦する。2年前の2回戦で、4時間58分の激闘を制して、錦織が勝った相手との再戦だ。
「タフな試合になるので、ここからが勝負ですね。強気の気持ちで、リスクも負っていかないといけない。多少攻撃的にはなる」
いよいよ錦織の本当の実力が試されることになる。
(文・写真/神 仁司)
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