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男子テニスツアーのユニセフ・オープン男子(オランダ/スヘルトヘンボシュ、賞金総額39万8250ユーロ、芝)は18日、シングルス1回戦9試合が行われ、伊藤竜馬(日本)が予選を勝ち上がったM・フチョビッチを3-6, 6-3, 7-6 (7-2)の逆転で下し、2回戦進出を決めた。
世界ランク70位の伊藤は同555位のフチョビッチに対し、第1セットでは1度ブレークを奪われそのセットを先取されたが、第2セットでは4-3からの第8ゲームでこの試合初のブレークに成功し、続く自身のサーブをキープしてセットオールへと追い付いた。
勝敗を決める第3セットではお互い握られたブレークポイントをしのぎ、伊藤は4-5からの第10ゲームの自身のサーブでは30-40と1度マッチポイントを握られる崖っぷちに立たされる。
そのピンチを切り抜けるとそのセットはタイブレークへ。そのタイブレークでは出だしから3ポイントを連取した伊藤は続くポイントをフチョビッチに許すも、その後も3ポイントを連取し6-1と一気にマッチポイントを掴んだ。
フチョビッチは何とか1ポイントを奪ったものの、反撃はそこまで。2時間24分の逆転で伊藤が勝利を手にした。自身初のATPツアーでのベスト8進出を懸けて第3シードのJ・メルツァー(オーストリア)と2回戦で対戦する。メルツァーはこの日、I・クニツィン(ロシア)を6-1, 6-1の快勝で退けての勝ち上がり。
世界ランク35位のメルツァーは、自身のサービスゲームでは同115位のクニツィンにわずか6ポイントしか許さない完ぺきなサービスゲームを展開し、第1セットでは3度、第2セットでも2度のブレークをクニツィンから奪うと、わずか55分の圧勝で初戦突破を決めた。
この日試合に登場したその他のシード選手は地元期待の第4シードのR・ハース(オランダ)だったが、主催者推薦で出場のM・パビッチの前に、4-6, 6-7 (2-7)のストレートで敗れる波乱に見舞われてしまった。
世界ランク640位で若干18歳のパビッチは第1セットでは唯一握ったブレークチャンスを生かしそのセットを先取する。第2セットはハースは1度もブレークポイントをパビッチに与えず、パビッチも3度ハースに握られたブレークポイント全てを退けるとそのセットはタイブレークへ。
そのタイブレークでは地元からのプレッシャーか、ハースがなかなかポイントを獲得出来ず主導権をパビッチに握られてしまい、わずか76分の快勝でパビッチがATPツアーでの初勝利を物にした。
パビッチは2回戦でD・ツルスノフ(ロシア)を6-4, 6-2のストレートで倒した予選勝者のP・ペッツシュナー(ドイツ)と顔を合わせる。
その他の試合結果は以下の通り。
B・パイユ(フランス) ○-× D・ゴファン(ベルギー), 6-1, 6-4
O・ロクス(ベルギー) ○-× M・ジャジーリ(チュニジア), 6-3, 4-0, 途中棄権
A・ファリャ(コロンビア) ○-× R・ラミレス=イダルゴ(スペイン), 6-4, 6-4
L・メイヤー(アルゼンチン) ○-× M・レドフスキー(ロシア), 6-4, 6-2
P・ロレンジ(イタリア) ○-× I・ドディグ(クロアチア), 6-4, 6-4
今大会の優勝賞金は6万8220ユーロ。
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