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男子テニスツアーのAEGON選手権(イギリス/ロンドン、賞金総額62万5300ユーロ、芝)は13日、シングルス2回戦16試合が行われ、第15シードの添田豪(日本)はI・ドディグ(クロアチア)に3-6, 6-7 (3-7)のストレートで敗退、3回戦進出はならなかった。
今シーズン開幕戦のチェンナイ大会、そして2月に行われたデビスカップのワールドグループ1回戦でともにドディグに勝利していた添田であったが、この日は第1セットで2度のブレークを許すと、第2セットでは1ブレークずつで突入したタイブレークを落とし、1時間34分で敗退となった。
世界ランク54位の添田は来週、イーストボーンで行われるAEGON国際に出場し、その後、ウィンブルドンに臨む予定となっている。
この日はノーシードで世界ランク65位のN・マウー(フランス)が、ディフェンディング・チャンピオンで第1シードのA・マレー(英国)を6-3, 6-7 (4-7), 7-6 (7-1)のフルセットで破る大波乱が起きている。
今大会で3度目の優勝を目指していたマレーは、第2セットをタイブレークの末に奪ったものの、第3セットのタイブレークではマウーに6ポイントを連取されてしまい、2時間35分で力尽きた。
地元の声援に応えられなかったマレーは「とても接戦でした。第3セットの序盤でブレークに成功した後、ブレークバックされたのは良くありませんでした。彼を復活させてしまいました。彼は芝ではとても良い選手。ここでR・ナダル(スペイン)に勝利したこともありますし、あと1ポイントで優勝ということもありました。」と、マウーについてコメントしている。
またマレーは「今日はボールを良く打てていましたし、ミスヒットをしていたわけではありませんでした。芝での調整がもっと必要です。」と、自らのパフォーマンスについて述べている。
30歳のマウーは今年の全仏オープンで3回戦に進出しているが、グラスコートでの通算成績は29勝23敗と、ハードコートでの45勝69敗、クレーコートでの8勝21敗と比べて、明らかに芝を得意としている。
「これまでの最高の勝利はこの同じセンターコートでナダルに勝利したことさ。だから、ここは僕にとってのラッキーコートだね。」とマウー。「あの時のラファも良いプレーだったけど、今日の勝利はとても特別だね。だけど、まだ2回戦です。」
2007年の今大会、マウーは準々決勝でナダルに勝利すると、その勢いで決勝に進出、決勝ではA・ロディック(アメリカ)を相手にファイナルセットのタイブレークまでもつれる接戦を演じたが、準優勝に終わっていた。
今大会で4度の優勝を経験している第7シードのロディックは、E・ロジェ=ヴァセラン(フランス)と対戦したものの、試合はロジェ=ヴァセランが6-4, 4-6, 7-5のフルセットで勝利している。
この他の試合の結果は以下の通り。
JW・ツォンガ(フランス) (2) ○-× J・ベイカー(英国), 6-3, 6-2
J・ティプサレビッチ(セルビア) (3) ○-× R・スウィーティング(アメリカ), 6-1, 7-6 (7-2)
S・ボレッリ(イタリア) ○-× G・シモン(フランス) (4), 4-6, 6-3, 7-6 (7-2)
F・ロペス(スペイン) (5) ○-× S・ダルシス(ベルギー), 6-3, 3-6, 7-5
M・チリッチ(クロアチア) (6) ○-× M・エブデン(オーストラリア), 6-2, 6-1
J・ベネトー(フランス) (8) ○-× 伊藤竜馬(日本), 5-7, 6-4, 7-5
K・アンダーソン(南アフリカ) (9) ○-× S・スタコフスキ(ウクライナ), 7-6 (7-5), 2-6, 3-4, 途中棄権
D・ナルバンディアン(アルゼンチン) (10) ○-× R・ベメルマン, 6-4, 6-2
L・ロソル(チェコ共和国) ○-× M・バグダティス(キプロス) (11), 6-3, 4-6, 6-4
S・クエリー(アメリカ) ○-× D・イストミン(ウズベキスタン) (12), 7-6 (7-4), 6-3
X・マリス(ベルギー) ○-× A・ボゴモロフJR(ロシア) (13), 6-3, 4-6, 6-0
G・ディミトロフ(ブルガリア) ○-× G・ミュラー(ルクセンブルグ) (14), 7-6 (7-1), 6-4
ルー・イェンスン(台湾) ○-× I・カルロビッチ(クロアチア) (16), 6-7 (3-7), 7-6 (8-6), 7-6 (9-7)
今大会の優勝賞金は7万8935ユーロ。
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