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ナダルが史上最多7度目の栄冠◇全仏オープン

テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、クレー)は大会16日目の11日、雨天のために中断となっていた男子シングルス決勝が再開され、第2シードのR・ナダル(スペイン)が第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)に6-4, 6-3, 2-6, 7-5で勝利、B・ボルグ(スウェーデン)を抜き、全仏オープン史上最多となる7度目の優勝を果たした。

試合終了後にJ・マッケンロー(アメリカ)とのインタビューに応じたナダルは「本当に光栄です。ボルグは歴史上で最も偉大な選手の一人ですし、僕が理想とする選手の一人です。偉大な彼と比べられるだけでも素晴らしいことです。彼はどんな時でもやさしく接してくれましたし、感謝しなければなりません。」と、自分と同じくパリで活躍した大先輩について語っている。

またナダルは、この日の勝利でグランドスラム通算11勝となった。オープン化以降ではボルグに並ぶ3位のタイトル数となった。さらに、史上10人目となるキャリア通算50勝も達成するなど、まさに記録尽くしの優勝となった。

一方のジョコビッチは、1969年のR・レーバー(オーストラリア)以来となるグランドスラム4大会連続優勝が懸かっており、ここまでの3大会では全て決勝でナダルを破っていた。また1992年のJ・クーリア(アメリカ)以来となる同一シーズンでの全豪、全仏でのタイトル獲得を目前としていたが、ナダルに敗れたことにより、グランドスラムでの連勝記録は27でストップとなった。

日曜日の現地時間午後3時から開始された決勝、まずペースを掴んだのはナダルで第1セットを先取すると、第2セット5-3とナダルがリードした場面で雨が降り出し、1度目の中断となる。

およそ30分後に試合は再開されると、ナダルがジョコビッチのサービスゲームでブレークに成功し2セットアップとリードを広げると、第3セットでも2-0とリードを奪う。試合の主導権は完全にナダルの掌中にあると思われたが、第3セット第3ゲームからジョコビッチが6ゲームを連取して一気に第3セットを奪う。

第4セット序盤でもブレークに成功したジョコビッチは、ゲームカウント2-1とリードを奪ったが、ここで雨が強くなり試合は中断。そのまま順延となっていた。

月曜日に試合が再開されると、ナダルがブレークバックに成功し2-2に追いつく。そこからはお互いにサービスキープが続くと、第10ゲームの直前に雨が強くなり、一時試合は中断となる。すぐに試合は再開されジョコビッチがサービスキープして5-5となる。

接戦となった第11ゲームをナダルがキープしてゲームカウント6-5で迎えたジョコビッチのサービスゲーム、30-30からフォアハンドのウィナーを決めたナダルがマッチポイントを握る。ここでジョコビッチが痛恨のダブルフォルトを犯すと、ナダルはその場で膝から崩れ落ちて喜びを表現した。

この決勝を前にナダルは、オープン化史上初となる5度目の全試合ストレート勝ちでの決勝進出を果たしていた。そして今、そういった大会では5勝となっている。その全ては今大会で達成された記録であり、26歳のナダルは今大会での通算成績を52勝1敗とした。

グランドスラム完全制覇の大記録に届かなかったジョコビッチは「最初の中断は僕の助けになったけど、2度目の中断では彼の方が助かったかもしれません。」としながらも「ラファはクレーで史上最高の選手ですし、テニス史上でも最高の選手の一人です」と勝者を称えた。

今年の全豪オープン決勝まで、ジョコビッチに7連敗を喫していたナダルは「とても感情的な1日です。僕にとって重要なのはローランギャロスで優勝することで、それは1度目でも3度目でも、7度目だろうと変わりません。」と、喜びを語っている。

(2012年6月11日23時30分)

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