- 国内最大の総合テニス専門サイト テニス365 - 錦織圭、フェデラー、ナダル、ジョコビッチなどテニスニュース満載。全豪オープン、ウィンブルドン、全仏オープン、全米オープンなどテニス大会特集も！

テニスのグランドスラムである全仏オープン（フランス/パリ、クレー）は大会１５日目の１０日、男子シングルス決勝が行われ、第２シードのＲ・ナダル（スペイン）が第１シードのＮ・ジョコビッチ（セルビア）に対し6-4, 6-3, 2-6, 1-2とリードした場面で降雨のために中断、翌日に再開されることとなった。

この決勝で勝利すれば、史上最多となる７度目の優勝となるナダルと、４３年ぶりとなるグランドスラム４大会連続優勝がかかるジョコビッチの対戦は、試合を通して小雨が降り注いでおり、第２セット途中にも中断されていた。

第２セットでの中断後、３０分ほどで試合は再開されたものの、再び雨は降り始めた。再開直後は試合を中断するほどの雨ではなかったものの、時間が経過するにつれてクレーコートの土は水を吸い、選手の靴にまとわりついていた。

第４セットのオープニングゲームでジョコビッチにブレークされたナダルは、第３ゲームを始める直前に水を吸って大きくなったボールを主審に見せ、試合の中断を促していた。第３セット第３ゲームから８ゲーム連続で落としていたナダルは、ようやくサービスキープに成功すると、この時点で試合の中断が宣言された。

２度目の中断となったのは現地時間で午後７時前のことで、この時点でコートにはビニールカバーがかけられていた。そして午後８時には、試合の順延が正式に発表された。今大会の男子シングルス決勝が日曜日に終わらなかったのは、１９７３年のＩ・ナスターゼとＮ・ピリックの対戦以来のことで、この試合は火曜日に決着がついていた。

月曜日のパリの天気予報は、断続的な雨となっている。

試合開始から２セットを失い、第３セットも０－２と劣勢だったジョコビッチは、そこから８ゲームを連取して一気に試合の流れを取り戻しつつあったが、この雨による順延で文字通り水を差されてしまった。

今大会では準決勝まで全試合をストレートで勝利していたナダルは、試合開始から３ゲームを連取するなど主導権を握ると、常に先手を取る展開で２セットアップとリードを奪う。

フラストレーションがたまったジョコビッチは、第２セット途中でコートにラケットを叩きつけるなど、冷静さを失っており、第２セット第７ゲームでナダルにブレークされると、ベンチをラケットで叩き壊していた。

最初の中断のときにジョコビッチのベンチは新しいものに代えられた。再開後、ナダルに３ゲームを連取されたジョコビッチは、そこから８ゲームを一気に奪い、ナダルからセットを奪っていた。