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テニスのグランドスラムである全仏オープン（フランス/パリ、クレー）は大会１３日目の８日、女子ダブルス決勝が行われ、第４シードのＳ・エラーニ（イタリア）/Ｒ・ビンチ（イタリア）組が第７シードのＭ・キリレンコ（ロシア）/Ｎ・ペトロワ（ロシア）組に4-6, 6-4, 6-2の逆転で勝利、初のグランドスラム優勝を果たした。

第１セット第１０ゲームをブレークされセットダウンとなったエラーニ/ビンチ組だったが、第２セットを２度のブレークで奪い返すと、第３セットでは７本中６本のブレークピンチを切り抜け、逆に３度のブレークに成功すると、２時間４分で歓喜の瞬間を迎えた。

エラーニとビンチのペアは今年の全豪オープンでも決勝に進出していたが、Ｓ・クズネツォワ（ロシア）とＶ・ズヴォナレーワ（ロシア）のロシアペアに敗れ、準優勝に終わっていた。そして今季のクレーシーズンではアカプルコ、バルセロナ、マドリッド、そしてローマと４大会でタイトルを獲得し、負けなしのまま今大会に臨んでいた。

シングルス、ダブルスを通じて初のメジャータイトルを獲得したエラーニは、２００３年のＫ・クレイステルス（ベルギー）以来となる単複の両種目で今大会の決勝に進出する快挙を果たしている。

土曜日に行われる女子シングルス決勝で、エラーニがＭ・シャラポワ（ロシア）に勝利した場合、２０００のＭ・ピアース（フランス）以来となる今大会での２冠達成となる。