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女子テニスツアーのBNLイタリア国際女子(イタリア/ローマ、賞金総額216万6400ドル、クレー)は20日、シングルス決勝が行われ、第2シードのM・シャラポワ(ロシア)が第8シードのN・リー(中国)に4-6, 6-4, 7-6 (7-5)の逆転で勝利、大会連覇を達成するとともに、優勝賞金38万5000ドルを手に入れた。
雨による2度の中断を余儀なくされた決勝を終えたリーは「冗談のような試合でした。こんな大雨の中で試合をするのはタフでしたし、2時間も休憩したら、また雨の中でプレーをするのです。だけど、前向きなこともありました。ただ彼女の方が強かっただけです。」と、試合を振り返った。
昨年の全仏オープンで優勝しているリーは、第1セット第3ゲームでシャラポワにブレークを許したものの、すぐさまブレークバックに成功すると、第10ゲームでもブレークに成功、そのままセットを先取すると、第2セットでも4-0と大きくリードを奪う。
しかし、ここからシャラポワがリズムを掴むと8ゲームを連取、第2セットを奪い返すだけでなく、第3セットでも2-0とリードを奪う。ディフェンディング・チャンピオンであるシャラポワは攻撃の手を緩めず、さらに4-1とリードを広げる。
しかし、ここからは全仏女王であるリーが試合の流れを掴み、4ゲームを連取する猛攻でゲームカウント5-4とすると、その後はお互いにサービスゲームをキープし、ファイナルセットはタイブレークに突入する。
ここで試合は雨による中断を余儀なくされ、2時間後に再開される。再開された第3セットはわずか5分後、タイブレークでシャラポワが6-5とマッチポイントを握ると、最後はリーの放ったバックハンドのダウン・ザ・ラインがわずかにアウト。2時間52分でシャラポワが大会連覇を達成した。
「本当に難しい試合でした。試合の流れが大きく変わったり、雨で1、2時間も待たされ、ファイナルセットはタイブレークまでもつれました。」とシャラポワ。「勝者と敗者をたった1ゲームで決めてしまうのは、難しいような気もしますが、満足しています。」
「昨年の彼女のプレーのようなレベルを持つ相手に勝てたことは素晴らしいですし、彼女がクレーコートでどれだけ良いプレーが出来るのか知り、彼女がどうやって守り、良いポジションに戻るのか知ることが出来ました。」
第3セットではチャンピオンシップポイントのチャンスがあったリーであったが、シャラポワに強力なフォアハンドをコーナーに決められ、チャンスを逃していた。
雨が降っていたものの、試合を続けたいかどうか聞かれた両選手。ともに試合を続けたいとしたものの、結局は激しい雨の前にコートから一時退場することを余儀なくされていた。
残念ながら今季初タイトルには手が届かなかったリーであったが、27日に開幕が迫った全仏オープンに向けて、手応えを感じているようだ。
「全仏オープンの準備はできたと思います。」と、リーはコメントを残している。
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