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女子テニスツアーのSARラ・プリンセス・ラーラ・メリヤム・グランプリ(モロッコ/フェス、賞金総額22万ドル、クレー)は木曜日、シングルス準々決勝全4試合が行われ、第1シードのA・メディーナ=ガリゲス(スペイン)、第3シードのP・ツェトコフサ(チェコ共和国)の上位シード勢が全て敗れる波乱の一日となった。
その波乱を演じたのが第5シードのS・ハレプ(ルーマニア)とラッキー・ルーザーのM・ヨハンソン(フランス)で、ハレプはメディーナ=ガリゲスを6-2, 6-1で、ヨハンソンもツェトコフサを6-3, 6-4といずれもストレートで下し、両者揃って今季初のツアー準決勝進出を決めた。
世界ランク55位のハレプは同26位で2009年の今大会のチャンピオンのメディーナ=ガリゲスに対して、この日は1本もブレークポイントを与えない完璧なサービスゲームを見せ、第1セットでは2度、第2セットでも3度のブレークをメディーナ=ガリゲスから奪い、わずか72分の快勝でベスト4入りを決めた。
「今日は本当に良いプレーが出来ました。彼女(メディーナ=ガリゲス)はとても強い選手なので、楽しんで自分のプレーをしようと言う気持ちでコートへ向かいました。そしてそれが出来たのです。この大会は大好きですし、準決勝でも同じような良いテニスが出来ように頑張ります。」とハレプは自身のプレーに満足していた。
予選最終ラウンドでAr・ロディオノワ(ロシア)に敗れたものの、E・マカロバ(ロシア)の欠場から本戦へ繰り上がったヨハンソンは、今大会に入るまでの今季の成績が0勝10敗と全く勝利を飾っておらず、今回は本戦入りの幸運を大いに生かす結果となった。
この日は同じコーチの下で練習を共にしているツェトコフサに対して第1セットは2度のブレークを許すも3度のブレークを奪い先取。第2セットも同様に2度ブレークされたが3度のブレークに成功すると79分でツェトコフサを下した。
「最高のテニスが出来たわけではありませんでした。なぜなら一緒に練習をしている選手が対戦相手なのでちょっと緊張していたからです。同じコーチに指導してもらっているので、お互いの事を良く知っています。そんな相手との対戦はとても難しいものです。こうして勝利を掴む事が出来て嬉しいですし、準決勝では更に良いプレーが出来るように頑張ります。」とヨハンソンは、試合中の複雑な気持ちを語っていた。
決勝進出を懸けてハレプは、G・ムグルサ=ブランコとの予選勝者対決を6-1, 6-4で制したK・バーテンと、ヨハンソンはI・C・ベグ(ルーマニア)を6-4, 6-1で下したL・ポウス・ティオ(スペイン)と準決勝で対戦する。
今大会までWTAツアー本戦で1度も勝利を飾っていなかったバーテンは「今日はとても良いテニスが出来ました。両セットとも良いスタートが切れたのです。第2セットの終盤はちょっと緊張してしまいましたが、何とか勝つ事が出来ました。動きも良く、良いショットも打てていました。彼女(ムグルサ=ブランコ)はちょっとミスが多かったようですが、こうして勝利する事が出来てとても嬉しいです。」と試合を振り返っていた。
今季はここまで怪我に泣かされていたポウス・ティオは「とても厳しい試合でした。彼女(ベグ)とはこれまで3度対戦していて全て負けていましたが、今日は高い集中力を維持してベースラインから安定したストロークが打てました。そしてチャンスが来たらフォアハンドで積極的に攻めました。その戦略が上手く行ったのです。」と、この日の勝利を素直に喜んでいた。
今大会の優勝賞金は3万7000ドル。
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