男子テニスツアーのカタール・エクソンモービル・オープン（カタール/ドーハ、賞金総額１０２万４０００ドル、ハード）は４日、シングルス１回戦が行なわれ、第２シードのＲ・フェデラー（スイス）が予選勝者のＴ・スクーエルに7-6 (7-3), 6-3のストレートで勝利、順当に２回戦進出を決めた。
グランドスラム１６勝を誇るフェデラーは第１セット、ゲームカウント４－５で迎えた第１０ゲームでスクーエルに３本のマッチポイントを握られてしまうも、５ポイントを連取してサービスキープに成功、タイブレークではスクーエルのミスにも助けられセットを先取する。
「難しい試合だったよ。特に第１セットはね。」とフェデラー。「第１セットでは、彼は本当に良いプレーをしていた。才能があるよ。」
第２セットに入ると、第４ゲームでフェデラーがこの日初めてのブレークに成功しリードを奪う。そのリードを守ったフェデラーが１時間１８分で勝利を収めた。
この試合のハイライトは第２セット第８ゲーム、スクーエルのサービスゲームでのラリーの中で起きた。クロスショットの打ち合いからスクーエルがダウン・ザ・ラインを狙ったショットがネットをかすめ方向を変えると、そのボールをフェデラーが股下で打球すると、それがウィナーとなった。
「僕のキャリアでもベストショットの一つになったね。もちろん、笑いながら思い出すと思うよ。とても素晴らしかった。」
この試合がキャリア通算２試合目のツアーレベルであった２１歳のスクーエルは、歓声が鳴り止まない中で笑顔を浮かべた。このゲームはスクーエルがサービスキープに成功したものの、続く第９ゲームをフェデラーがキープし、そのままゲームセットとなった。
２００５年と２００６年に今大会を制しているフェデラーは「ここで良い結果を残したいと思っている。ナダルがここに来ているのは知っているし、そのおかげでこのイベントがとても興味深いものになっているね。」と、大会への意気込みを語った。
この日は第１シードのＲ・ナダル（スペイン）も初戦に臨んでおり、Ｋ・ベック（スロバキア）を6-3, 6-0で下している。
この他の試合の結果は以下の通り。
Ｅ・ガルビス（ラトビア） (5) ○-× Ｖ・ハネスク（ルーマニア）, 6-3, 7-6 (8-6)
Ｖ・トロイキ（セルビア） (6) ○-× Ｓ・スタコフスキ（ウクライナ）, 6-4, 7-5
Ｐ・コールシュライバー（ドイツ） (8) ○-× Ａ・セッピ（イタリア）, 6-2, 6-4
Ｍ・キウディネッリ（スイス） ○-× Ｒ・エル・アムラーニ, 3-6, 7-6 (7-3), 6-3
Ｉ・カルロビッチ（クロアチア） ○-× Ｌ・ロソル, 7-6 (7-5), 7-6 (9-7)
Ｔ・ガバシュビリ（ロシア） ○-× Ｒ・シュトラー（ドイツ）, 6-4, 7-6 (7-2)
Ｌ・ラコ（スロバキア） ○-× Ｐ・リバ（スペイン）, 5-7, 7-6 (9-7), 7-6 (7-4)
今大会の優勝賞金は１７万７０００ドル。
（2011年1月5日13時42分）
【告知】清水悠太vs坂本怜 
