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男子テニスツアーのレッグ・メーソン・テニス・クラシック(アメリカ/ワシントン、賞金総額116万5500ドル、ハード)は5日にシングルス3回戦8試合を行い、第2シードのA・ロディック(アメリカ)、第5シードのJ・アイズナー(アメリカ)ら地元勢が、観客の応援を味方に付けるも敗退する結果となってしまった。
雷雨のため試合開始が予定より4時間半遅れたこの日の試合でその波乱を演じたのは第13シードのG・シモン(フランス)とX・マリス(ベルギー)。シモンはロディックを6-3, 6-3のストレートで、マリスはアイズナーを6-4, 3-6, 7-6 (7-5)と接戦の末に下す金星をあげて、見事ベスト8進出を果たした。
世界ランク9位のロディックはこの日、試合を通して不安定なプレーが続き、同33位のシモンに第1セットでは2度、第2セットでも1度のブレークを許し、シモンからは結局1度もブレークを奪えないまま、わずか69分で敗れ去った。
「本当に最悪の夜さ。何の弁解もないよ。肉体的にも精神的にも全く上手く行かなかった。どうしてこうなったか答えたいけど、今は答えが見つからない。こんなことを再び繰り返す前に必ず解決して見せるよ。」とロディック自身も途方に暮れていた。
これまでロディックに2連敗中だったシモンは「今までとの違いは、今日はリターンが良かったんだ。それにコートが少し遅かったからそれほどストロークでもエースを取られなかった。それに今日は良くボールを追うことができたしね。」とこれまでとの試合と比べていた。今季これでシモンは2度目の準々決勝進出となった。
2002年に自己最高位の19位まで行った30歳のマリスは、右手首の怪我に悩まされここ数年は思うようなプレーが出来ずにいたが、今年に入り再びトップ100入りに成功し、徐々に調子を上げていた。この日も206cmと長身のアイズナーから繰り出すサーブに喰らい付き、2時間01分で勝利を物にした。アイズナーはファイナルセットのタイブレークでは7試合連続勝利を飾っていたが、8連勝とは行かなかった。
「彼(アイズナー)はサーブが本当に良い。だから自分のサーブをキープすることにプレッシャーがかかるんだ。だから1本でも多くサーブを返球して、少ないチャンスを生かしたのさ。8強入りできて本当に嬉しいよ。」とマリスは試合後に喜びを語った。
その他のシード勢は順当に準々決勝進出を決めた。第1シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)は第16シードのA・ゴルベフ(カザフスタン)を6-3, 5-7, 7-5で、第3シードのF・ベルダスコ(スペイン)は予選勝者のR・スウィーティング(アメリカ)を6-4, 7-5で、第4シードのM・チリッチ(クロアチア)は第15シードのM・フィッシュ(アメリカ)を6-4, 4-6, 6-2で倒した。
ベルディフはマリスと、ベルダスコはI・マルチェンコ(ウクライナ)を6-3, 6-7 (5-7), 6-3で破った第8シードのM・バグダティス(キプロス)と、チリッチはA・ファリャ(コロンビア)を6-3, 6-4のストレートで倒したJ・ティプサレビッチ(セルビア)とそれぞれ準々決勝を行う。
残りの試合では、怪我からの復活に燃える主催者推薦のD・ナルバンディアン(アルゼンチン)がM・キウディネッリ(スイス)を6-1, 6-0とわずか44分で一蹴。元世界ランク3位の実力を遺憾無く発揮して堂々の8強入りを果たした。準決勝進出を懸けてナルバンディアンはシモンと準々決勝で対戦する。
今大会の優勝賞金は26万1500ドル。
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