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テニスのグランドスラムである全仏オープン（フランス/パリ、クレー）は大会５日目の２７日、男子シングルス２回戦が行われ、第６シードのＡ・ロディック（アメリカ）がＢ・カブチッチ（スロベニア）を6-3, 5-7, 6-4, 6-2で下し、２年連続となる３回戦進出を決めた。

この日は雨の影響で試合開始が遅れただけではなく、その影響はコートのコンディションにも及んでいた。強烈なサーブを武器とするロディックは、球足が遅くなったコートで持ち味を発揮できなかったものの、長いラリー戦に耐えながらポイントを重ねていった。

「今日の試合は僕にとっては容赦ないものだったよ。」とロディック。「サーブを有効に活用できなかったし、ボールは止まっているようだった。多くのショットが必要になってくるし、ボールを打って走るだけのような試合だった。」と試合を振り返った。

この試合でロディックは、世界ランク１１２位のカブチッチに７度ものブレークを許したものの、勝利を得ている。「７度もブレークされたのに勝った試合なんで思い出せないね。それは悪いことだけど、良かったこともあったと思うよ。」とポジティブな姿勢を見せた。

この日は天候不良と日没のために男女シングルス合わせて１６試合が延期となっている。その中には、第３シードのＮ・ジョコビッチ（セルビア）と錦織圭（日本）の２回戦も含まれている。

昨日から順延された試合も含めて終了した６試合では、第４シードのＡ・マレー（英国）がＪ・Ｉ・チェラ（アルゼンチン）を6-2, 6-7 (5-7), 6-3, 6-2で下しているほか、ノーシードのＦ・フォニュイーニ（イタリア）が地元勢で第１３シードのＧ・モンフィス（フランス）を2-6, 4-6, 7-5, 6-4, 9-7の逆転で下す波乱を演出している。

この他の試合の結果は以下の通り。

Ｊ・アイズナー（アメリカ） (17) ○-× Ｍ・キウディネッリ（スイス）, 6-7 (3-7), 7-6 (7-3), 7-6 (9-7), 6-4
Ｍ・バグダティス（キプロス） (25) ○-× Ｍ・グラノジェルス（スペイン）, 4-6, 6-1, 7-5, 6-2
Ｔ・ガバシュビリ（ロシア） ○-× Ｇ・ゼミヤ（スロバキア）, 6-3, 6-1, 6-1

今大会の優勝賞金は１１２万ユーロ。