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世界のトップ選手を輩出しているセルビアに、男子ワールド・ツアー250大会となるセルビア・オープン2009(ベオグラーデ/セルビア、賞金総額4万5000ユーロ、クレー)の開催が決定した。5月4日から10日にかけて首都、ベオグラードで行われる。
セルビアと言えば、女子では昨年の年末ランキングを1位で終えたJ・ヤンコビッチ(セルビア)、同5位で昨年の全仏オープン・チャンピオンのA・イバノビッチ(セルビア)、男子でも同3位で昨年の全豪オープン覇者のN・ジョコビッチ(セルビア)らを輩出したテニス王国。
かつては元世界ランク1位のM・セレス(アメリカ)も生を受けたその国は、ユーゴスラビアからスロベニア、クロアチアなどが分離独立し、セルビア・モンテネグロへと名称を変え、2006年にモンテネグロの分離独立に伴い、セルビア共和国として独立した。
数多くの名選手を輩出しているセルビアだが、国の情勢が不安定だったため、大きな国際大会は開催されて来なかった。そのため、どうしてもセルビアの地に国際大会をと言う強い思いを抱いていたジョコビッチが、大会開催へと家族と共に力を注いできており、その成果がやっと実を結ぶ。
昨年は7月にオランダはアムスフォートで行われていたダッチ・オープンが、メイン・スポンサーの撤退に伴い、大会開催の権利を売りに出していたため、ジョコビッチが家族や地元からの協力を受け購入し、セルビア・オープンの開催実現の運びとなった。
ATP選手会長であるI・リュビチッチ(クロアチア)は「2009年の世界ツアーにベオグラードを招くことを嬉しく思う。大会関係者がセルビアに国際大会を、と言う強い思いと情熱を持っており、こうして実現できたことを祝福したい。そして、5月にその世界レベルの大会が開催されるのを非常に楽しみにしている。」と、期待を込めて語っていた。
開催実現へ努力を続けて来たジョコビッチは「こうしてATPの世界ツアーにセルビアを仲間入りできる機会に恵まれて、家族と共に興奮している。祖国セルビアでは、テニス人気はかなり高く、この大会を機にセルビアと言う国と、ベオグラードと言う街の美しさを世界に紹介できることも期待している。」と、更なる国の発展にも貢献したい意向を表していた。
かつてはテニスを熱心にできる環境ではなかったことから、ジョコビッチの両親は彼が幼い頃から国外に出し、トレーニングや練習を積ませていた。一時はジョコビッチもイギリスへの亡命を希望していたが、祖国の安定と共に、祖国への愛国心が深まっていた結果が、こうして大会開催へと繋がった。
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