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イタリアテニス協会は21日、同国のトップ選手である世界ランク31位のP・スタラーチェ(イタリア)と同258位のD・ブラッチアリ(イタリア)の2名が過去に賭博に関与したとして、男子プロテニス協会(ATP)がそれぞれに罰金と試合出場停止の処分を下した、と伝えた。試合停止処分は来年1月1日から始まる。
26歳のスタラーチェは2年前に5回にわたって総額130ドルをかけ、ブラッチアリは2004年から2005年の間に7ドルほどの賭けを50回ほど行ったと言う。これにより、スタラーチェには6ヶ月の試合停止と罰金3万ドルが、ブラッチアリには3ヶ月の試合停止と罰金2万ドルが科せられる。
29歳のブラッチアリは賭けに参加したことは否定せずも、彼とスタラーチェが告発されたのは、彼ら自身がビッグネームではないからだと主張した。
「僕らは生け贄だよ。僕らはチャンピオンではないし、上層部にはそれほど重要ではないのさ。でも、われわれイタリア人だけが賭けに関わった選手ではないと思っているよ。ATPの『テニス賭博は必要ではない』という規定にはさまざまな解釈の仕方がある。それに、もし僕がもっと卑怯なことをしようと思ったら、自分の名前には賭けないよ。」
ブラッチアリは2006年に低いグレードの大会で自身唯一のツアー優勝を飾っており、スタラーチェはまだ優勝がない。
イタリアテニス協会は、この両選手が彼ら自身が関わった試合に賭けていないことを確認している。そして、両選手がATPの規約を認識せずに賭博を行ったということで、知った後は直ちに賭けをやめたと報告している。また、「不公平があった。これら2選手が行った違反の重大さに対して、今回の処分は重すぎる。」とも。
賭博関与でATPが処分したのはこれが最初ではなく、イタリア人選手では11月にA・ディマウロ(イタリア)が11ヶ月の出場停止に処されている。
ATPは8月以降、選手の賭博関与や八百長の疑いのある試合に関して調査を行っており、N・ダビデンコ(ロシア)とM・バッサロ=アルグエッロ(イタリア)の試合もその対象となっている。
世界4位のダビデンコは、同87位のバッサロ=アルグエッロとの試合中、第3セットで足の負傷により棄権。しかし、この棄権が決まる前に、バッサロ=アルグエッロ側に大量の掛け金が入っており、オンライン・ベッティング会社のベットフェアは、不正が行われたとして取引を無効にしている。
ダビデンコの一件の後にも、多くの選手が八百長試合の誘いを持ちかけられたことを明かし、テニス界を揺るがす問題となっていた。
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