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(アメリカ、サンディエゴ)
元女王で現世界ランキング13位のM・ヒンギス(スイス)が、この日アキュラ・クラシック(賞金総額$1,340,000)2回戦に登場した。復帰後、順調にランキングを上昇させているヒンギスだが、未だグランドスラムの優勝争いには絡めずにおり、必ずしも自身が望むペースでの復活ロードとはなっていない。J・エナン(ベルギー)=アルデンヌやK・クレイステルス(ベルギー)らからは「時代が違う」とまで言われた元女王だが、今月末スタートするUSオープンで、自身の実力を証明する上でも前哨戦となる今大会でのプレーが重要になる。
ヒンギスがツアー復帰を果たして8ヶ月。「ヒンギスはトップ10にはなれてもナンバー1にはなれない。」そんな声があちらこちらで聞こえるようになってきた。しかしこの日は、そんな声を払拭するように、地元米国出身のM・トゥ(アメリカ)を6-2,6-3のストレートで一蹴してみせた。ヒンギスは序盤からグランドストロークで主導権を握り、最後までトゥにチャンスらしいチャンスを与えない完勝だった。
「長い失業期間(40ヶ月以上にも及ぶツアー離脱)からいきなり仕事に復帰したのだから大変よ。今日のプレーについていえば、あまり出来は良くなかった。練習ではもっと良いプレーが出来ているのに、試合になるとそれらがなかなか形にならない。でも、どんな形であれ試合に勝つことで初めて自信を深めていくことが出来るの。一つ一つは小さい勝利でも、それが未来(グランドスラム優勝)に繋がっていくんだと思う。」と自身のプレーを振り返っていた。
試合後ヒンギスは、WTAにから『コリーナ・モラリュー・カンバック賞』の表彰を受けた。受賞式でヒンギスは、「いつも『もっと強くなりたい』と願っているわ。人間だから、疲れていたり、身体中が筋肉痛のときなどは、一日中ベッドの中にいたいと思ったりもする。でも私は自分がやるべきことは何かってことを理解しているつもり。復帰後半年で13位になれたことを誇りに思っているけれど、それに満足はしていない。」とコメント。また、「アナウンサーの人が、私の過去の戦績をアナウンスしているのを横で聞いていて、とても不思議な気持ちになったの。間違いなく私自身がこれまで成し遂げてきたことであるはずなのに、まるで物語のナレーションを聞いているかのごとく、もう1人の自分がどこかにいて、そのもう1人の自分が達成してきたことを人を介して聞いている感じ。」と話していた。
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