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1回戦に登場するフェデラー |
画像提供:Getty/AFLO |
(オーストラリア、メルボルン)
今年最初のグランドスラムである全豪オープン2日目の火曜日は、優勝候補筆頭で、7度目のグランドスラム・タイトルを目指す王者、R・フェデラー(スイス)が1回戦に登場する。対戦相手は主催者推薦のD・イストミン。
世界ランキング1位で、もちろん今大会もトップ・シードのフェデラーは、最近のグランドスラム10大会中6大会で優勝を上げ、昨年はウィンブルドンとUSオープンでの連覇を成し遂げていた。しかし、昨年の今大会では準決勝でマッチポイントを握りながらも、優勝したM・サフィン(ロシア)にフルセットで敗れる苦負を喫していた。
今年はそのサフィンが怪我で欠場したのに続き、ランキング2位で全仏オープンではフェデラーを準決勝で下し見事優勝を上げたR・ナダル(スペイン)、かつて4度の優勝経験を誇るベテラン、A・アガシ(アメリカ)もそれぞれ怪我を理由に出場を見送ったことなどを含めても、フェデラー有利の声が圧倒している。
地元期待の第3シード、L・ヒューイット(オーストラリア)も火曜日にR・ヴィク(チェコ共和国)との1回戦に登場する。昨年ヒューイットは1976年のM・エドモンソン以来となる地元出身のチャンピオンになるかと期待されたが、決勝でサフィンに1-3で涙を飲んでいた。
これまでのグランドスラム7大会のいずれも、その時のチャンピオンに敗れているヒューイットだが、これまで9戦全敗している王者フェデラーとは順当に行くと準決勝で対戦する計算となる。
火曜日に行われる試合の注目カードは、フランス期待の若手で第14シードのR・ガスケ(フランス)対復活にかけるT・ハース(ドイツ)戦であろう。ガスケは昨年フェデラーを破った4人の1人で、ハースは先週の水曜日に行われたエキジビションでフェデラーを下している。
女子では、第2シードのK・クレイステルス(ベルギー)がチョ・ユン=ジュングとの1回戦に出場する。クレイステルスは昨年のUSオープンで自身初となるグランドスラムのタイトルを獲得していた。
続いて第3シードのA・モレスモ(フランス)がT・スンと、第5シードのM・ピアース(フランス)が主催者推薦のN・プラット(オーストラリア)との初戦に姿を現わす。
モレスモは、昨年出場した最後の2大会で優勝を上げている。その1つであるツアー最終戦のチャンピオンシップスの決勝では、そのピアースを下していた。1995年の今大会の覇者のピアースは昨シーズンは、全仏オープンとUSオープンで準優勝するなど、ベテランながら本格復活の勢いを見せていた。
(2006年1月17日)