男子テニスの20歳以下最終戦Next Gen ATPファイナルズ(サウジアラビア/ジッダ、ハード)は22日、シングルス決勝が行われ、第8シードのJ・フォンセカ(ブラジル)が第5シードのL・ティエン(アメリカ)を2-4, 4-3 (10-8), 4-0, 4-2の逆転で下し初優勝を飾るとともに、予選ラウンドロビンから全勝優勝を成し遂げ賞金52万6,480ドル(約8,240万円)を獲得した。
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同大会は20歳以下の選手で年間の獲得ポイント上位8選手が出場する大会。4名ずつに分かれ予選ラウンドロビンを戦い、各グループの上位2名が準決勝に駒を進める。試合形式は4ゲーム制の5セットマッチでゲームはノーアドバンテージ方式。40-40になったらサービス側がサイドを選択できる。
決勝の第1セット、フォンセカは1ゲーム目でいきなりブレークを許し先行される。しかし第2セットでは両者キープを続けタイブレークに突入。5度目のセットポイントを取り切り試合を振り出しに戻した。
フォンセカは強烈なフォアハンドを武器に1ゲームも落とさず第3セットをものにし、優勝に王手をかける。そして第4セット、第5ゲームでブレークに成功したフォンセカはリードを守り切り1時間27分で優勝を決めた。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはフォンセカのコメントが掲載されている。
「試合前は本当に緊張していた。とても難しい試合になるだろうと分かっていた。リーナー(ティエン)とはジュニアの時(2023年の全米オープンジュニア)決勝を戦ったことがあるし、彼のプレーはよく知っている。彼はとてもナイスガイで素晴らしい選手なので、精神的にも肉体的にも難しくなるだろうと分かっていた。でも、僕は自分の道を切り開いたんだ」
「トーナメントに出るときは、優勝できると信じる必要がある。でも優勝できた今は『すごい、やった』と思っている。自分自身をとても誇りに思う」
18歳3ヵ月で同大会を制覇したフォンセカは、2019年に18歳2ヵ月でタイトルを獲得した世界ランク1位のJ・シナー(イタリア)に次ぎ、史上2番目に若い優勝者となった。
なお、18歳で同大会を制したのは、2021年に18歳6ヵ月で優勝した世界ランク3位のC・アルカラス(スペイン)も含め、史上3人目となった。
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