大接戦制した錦織、強豪ツォンガ破り2年連続3回戦進出<BNPパリバ・マスターズ>

男子テニスツアーのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード)は29日、シングルス2回戦が行われ、ノーシードの錦織圭(日本)が第8シードのJW・ツォンガ(フランス)を1-6, 7-6 (7-4), 7-6 (9-7)の逆転で下すシードダウンを演出し、2年連続の3回戦進出を果たした。

この試合の第1セット、世界ランク19位の錦織はファーストサーブが入った時のポイント獲得率を100パーセントとする同9位ツォンガのサービスゲームで、1度もブレークチャンスを握る事が出来なかった。さらに2度のブレークを許してしまい、このセットを落とす。

しかし第2セットに入ると、ネットに出るツォンガに対し、錦織は鮮やかなフォアハンドのパッシングショットを決めるなどで試合のリズムを掴み始め、このセットをタイブレークの末に取る。

勝敗がかかる第3セットは両者ブレークを許さず、第2セットに続きタイブレークヘ。そして、タイブレーク6-7の場面で錦織はツォンガにマッチポイントを握られるもセカンドサービスでのエースを放ち、このピンチをしのいで、2時間27分で勝利をものにした。

第3セットで、錦織はファーストサーブが入った時に94パーセントの高い確率でポイントを獲得した。

今回の対戦で、錦織はツォンガとの対戦成績を3勝1敗とした。両者は今月行われた上海マスターズ3回戦で対戦し、その時はツォンガがストレートで勝利していた。

3回戦で錦織は、元世界ランク7位のF・ベルダスコ(スペイン)をフルセットで破った第9シードのR・ガスケ(フランス)と大会初のベスト8進出をかけて対戦する。

23歳の錦織は、先週行われたスイス・インドアに第6シードで出場するも2回戦でI・ドディグ(クロアチア)に敗れ、大会後に発表された世界ランキングでは19位へ後退した。

一方、敗れた28歳のツォンガは、2008年のBNPパリバ・マスターズでタイトルを獲得しており、同年の全豪オープンではグランドスラムで初の決勝進出を果たしていた。

【錦織圭 BNPパリバ・マスターズ戦歴】

<2012年>
・1回戦 Bye
・2回戦 勝利 B・ペール(フランス) 7-6 (7-2), 6-2
・3回戦 敗退 G・シモン(フランス) 棄権

<2011年>
・1回戦 敗退 S・スタコフスキ(ウクライナ) 4-6, 3-6


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(2013年10月30日7時22分)
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