女子テニスで、40歳を越えても活躍を続けるクルム伊達公子(日本)であるが、まだまだラケットを置くつもりはないと語った。
他の選手達は来シーズンに向けたトレーニングなどを行い調整を開始する中、クルム伊達は12月になってやっと2012年の戦いを終えた。
「私は間違いなく来年もプレーをします。ケガに泣かされてきましたけど、優勝で今シーズンを終えることができたのは良かった。」と語るクルム伊達であったが、11月から12月にかけて、インド(プネー)、日本(豊田)とそしてドバイの3大会で優勝1回、準優勝2回の成績を残しポイントを獲得。世界ランクを100位以内に戻していた。
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「試合の結果はあまり気にしないんです。ただ試合を楽しむようにしている。でも、まだ勝ちたいという気持ちは失っていませんけどね。」と、クルム伊達。
「インタビューではいつも年齢のことを聞かれる。4年前にコートに戻ってきた時からずっと年齢のことばかり聞かれているかた、もう慣れてしまいましたけどね。でも、テニスの話を聞いてほしいですよね。」と、語った。
クルム伊達が対戦する選手のほとんどが若い世代の選手であり、ドバイ大会でクルム伊達が下した5人の対戦相手はすべて1990年以降に生まれた選手であったが、若い選手との試合の進め方を完全に掴んでいるようである。
「時々若い選手と話をするんだけど、その時彼女たちの年齢は聞かずに、彼女たちのお母さんが何歳なのかを聞くんです。すると大抵、43とか44とかの答えが返ってくる。それってまさに私の年齢なんですよね。ある時一人の選手に同じ質問をしたら37歳て言われてしまった。もうみんなで大笑いでした。」と、クルム伊達。
「私にとって年齢は単なる数字にしかすぎない。コートで過ごすこの時間を楽しんでいるし、まだグランドスラム大会でもプレーすることができている。勝利を求めていくし、できる限り試合を楽しんで、戦い続けたいと思っている。」と、インタビューに答えた。