テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は日本時間28日(現地27日)、女子シングルス1回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場している世界ランク88位の
大坂なおみが第10シードで同10位の
J・オスタペンコ(ラトビア)に6-3, 6-2のストレートで完勝し、2021年以来3年ぶり7度目の初戦突破を果たすとともに、約4年7ヵ月ぶりにトップ10から白星を挙げた。大坂は試合後、涙を流しながら「私にとって大きな意味があります」と語った。
>>【動画】大坂なおみ 勝利後に涙、3年ぶり全米OP初戦突破<<>>大坂 なおみvsムチョバ 1ポイント速報<<>>大坂 なおみ、内島 萌夏、柴原 瑛菜、シフィオンテクら 全米OP組合せ<<26歳で元世界ランク1位の大坂が同大会に出場するのは2年ぶり8度目で、2018年と2020年には優勝を飾っている。
昨年7月に出産し今季から復帰している大坂は、復帰当初から得意としているこの全米オープンで最高のパフォーマンスができるように照準を合わせていくと発言してきた。
そして迎えた今大会の1回戦、大坂は19本のウィナーを決めた一方でアンフォーストエラーを5本に抑える質の高いプレーを披露。ファーストサービス時には80パーセントの確率でポイントを獲得し相手にブレークを与えず、リターンゲームでは3度のブレークに成功。1時間4分で完勝し2回戦に駒を進めた。
試合後、感極まり涙を流した大坂は、オンコートインタビューで心境を明かした。
「コートに出ているときは泣かないようにしていたんですが… 去年ココ(昨年同大会を制した
C・ガウフ(アメリカ))のプレーをみて、もう一度このコートに立ちたいと強く思いました。できるかどうかはわかりませんでした。運動能力的にできるかどうかもわからなかったんです。なのでこの試合に勝って、この雰囲気の中にいられることは私にとって大きな意味があります。本当にありがとうございます」
なお、大坂にとっては2020年1月のブリスベン国際(オーストラリア/ブリスベン、ハード、WTA500)で当時世界ランク9位の
K・ベルテンス(オランダ)を下して以来、約4年7ヵ月ぶりのトップ10に対する勝利となった。
勝利した大坂は2回戦で世界ランク52位の
K・ムチョバ(チェコ)と対戦する。ムチョバは1回戦で同57位の
K・ヴォリネッツ(アメリカ)を下しての勝ち上がり。
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