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「攻撃的ファンから守るルールを」

シャポバロフ
失格となったシャポバロフ
画像提供: ゲッティイメージズ
男子テニスで世界ランク106位のD・シャポバロフ(カナダ)は6日にSNSを更新。前週のムバダラ・シティ・オープン(アメリカ/ワシントン、ハード、ATP500)準々決勝で失格となったことについて声明文を掲載し「ATPが選手を攻撃的なファンから守るためのより良いルールを制定してくれることを願う」とつづった。

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ムバダラ・シティ・オープンにワイルドカード(主催者推薦)で出場した25歳で元世界ランク10位のシャポバロフは2日に行われた準々決勝で第2シードのB・シェルトン(アメリカ)と対戦した際、ラケットの叩きつけと観客への発言で失格に。スコアは6-7 (5-7), 6-6 (3-6)と拮抗した場面だった。

試合中、観客からの言葉に時折苛立ちを見せていたシャポバロフだったが、第2セットの競った場面でポイントを落としたときに、観客へ言葉を返してしまった。シャポバロフがどのような言葉を発したかは不明だが、当該行為で失格となった。

当初、男子プロテニス協会のATPはシャポバロフに対し、準々決勝までの賞金とポイントをすべて没収するとしていたが5日の声明により処分が軽減。「失格となった場合に自動的に適用されるランキングポイントと賞金の損失は、このケースでは不釣り合いなペナルティであると結論づけました。従って、シャポバロフは準々決勝のポイントと賞金を保持し、規約違反の罰金3万6,400ドル(約529万円)が適用されます」とした。

準々決勝まで勝ち進んだシャポバロフの賞金は5万3,240ドル(約774万円)となっていた。

そして今回、シャポバロフはSNSに声明文を掲載しており次のようにつづった。

「ファンの皆さんへ。この数日間、僕の傍にいてくれてありがとう。ご想像のとおり、僕にとっては非常にストレスの多い時期だった。ワシントンでのベン(シェルトン)との試合で失格になった決定にショックを受け、失望している。僕にとっても、彼にとっても、試合を見に来ていた誰にとっても不公平だった」

「もちろん、僕はすぐATPに異議申し立てをしたが、ポイントと賞金の没収を撤回するという迅速な決定を下してくれたことに満足し感謝している。しかし、賞金の半分以上である高額の罰金には同意できないことを述べなければならない。それについてはこれからも戦い続ける」

「僕たちは全員、とても懸命に働いている。テニス選手としてのキャリアは僕たちの人生であり、不必要な主観的な裁定によって台無しにされるべきではない。また、ATPが選手を攻撃的なファンから守るためのより良いルールを制定してくれることを願っている」

「ここ数日は大変だったが、母国カナダのファンの前でモントリオールに戻れることをうれしく思う。ワシントンでの好調な1週間を母国で継続できればと思っている」

なお、シャポバロフは今週のナショナル・バンク・オープン(カナダ/モントリオール、ハード、ATP1000)にワイルドカードで出場しており、1回戦では予選勝者で世界ランク52位のB・ナカシマ(アメリカ)と対戦することが決まっている。


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