テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は9日、男子シングルス準々決勝が行われ、第5シードの
D・メドベージェフが第1シードの
J・シナー(イタリア)を6-7 (7-9), 6-4, 7-6 (7-4), 2-6, 6-3の4時間に及ぶフルセットの死闘の末に破り、2年連続2度目のベスト4進出を果たした。試合後にメドベージェフは「勝つにはタフな試合になるとわかっていた」とコメントしている。
>>アルカラス、ジョコビッチらウィンブルドン組合せ<<>>【動画】世界1位シナー撃破!メドベージェフ勝利の瞬間!<<昨年のウィンブルドンで初めてベスト4に進出した世界ランク5位で28歳のメドベージェフ。
今大会は1回戦で世界ランク88位の
A・コバチェビッチ(アメリカ)、2回戦で同102位の
A・ミュレール(フランス)、3回戦で同41位の
J・シュトルフ(ドイツ)を下し16強入り。4回戦は第10シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)が試合途中で棄権し準々決勝に駒を進めた。
世界ランク1位のシナーとの顔合わせとなった準々決勝の第1セット、両者相手にブレークを許さずキープを続けタイブレークに突入。タイブレークでは両者ダブルフォルトやアンフォーストエラーが目立つ展開となる中、メドベージェフは1度のセットポイントを逃がし接戦の末にシナーにタイブレークをものにされ先行を許す。
続く第2セット、メドベージェフは第3ゲームでブレークポイントを握るとラリー戦でポイントを獲得し先にブレークを果たす。その後メドベージェフはサービスキープを続け1セットオールに追いつく。
第3セット、メドベージェフは第3ゲームでシナーのミスを活かしブレークに成功する。このゲーム終了後、体調が優れない様子のシナーはメディカルタイムアウトを取得。一度コートを離れ、処置を受けた。メドベージェフはその後プレーに戻ったシナーに対し、第10ゲームでブレークバックを許すも、タイブレークを制してセットカウント2-1と勝利に王手をかける。
しかし第4セット、メドベージェフはシナーのサービスゲームを崩すことができず、自身のサービスゲームでは2度のブレークを奪われ2セットオールに追いつかれる。
それでもファイナルセット、メドベージェフは第4ゲームでシナーのフォアハンドのミスを誘い先にブレークに成功。メドベージェフはその後のサービスゲームでシナーにブレークを与えず、フルセットの死闘を制し4強入りを決めた。
男子プロテニス協会のATP公式サイトには5連敗中だったシナーに勝利をあげたメドベージェフのコメントが掲載されている。
「ヤニック(シナー)に勝つにはタフな試合になるとわかっていた。彼は簡単に勝てる相手ではない。(シナーは)一時調子が悪かったけど、だんだんプレーも良くなってきたし、僕も高いレベルを維持できてよかった。素晴らしいポイントもいくつかあったし、とてもいい試合だった」
「彼をもう少し苦しめるために、より多くのポイントをプレーしたいと思っていた。同時に、ある時点で彼がもう走れないと思って、フルパワーで攻めてくることもわかっていたんだ。このような状況にならないほうがよかったけど、すべてがうまくいったよ」
勝利したメドベージェフは準決勝で第3シードの
C・アルカラス(スペイン)と対戦する。アルカラスは準々決勝で第12シードの
T・ポール(アメリカ)を下しての勝ち上がり。
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