男子テニスのマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)は3月31日、シングルス決勝が行われ、第2シードの
J・シナー(イタリア)が第11シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)を6-3,6-1のストレートで破り、大会初優勝を果たすとともに、4月1日付の世界ランクで自己最高となる2位に浮上することが確実となった。
>>シナーvsディミトロフ 1ポイント速報<<>>シナーらマイアミOP組合せ<<22歳で世界ランク3位のシナーは準決勝で昨年王者で第3シードの
D・メドベージェフにストレートで勝利し決勝に進出。また、今年は全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)などで優勝しており、マッチでの敗戦はBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)準決勝での
C・アルカラス(スペイン)戦のみで、21勝1敗という驚異的な成績を残し決勝進出を決めている。
一方のディミトロフは準々決勝で第1シードのC・アルカラスを、準決勝で第4シードの
A・ズベレフ(ドイツ)を破り決勝へ。どちらが優勝しても同大会初制覇となる一戦となった。
決勝戦、互いにサービスゲームをキープしていくなか先にピンチを迎えたのはシナー。しかし第4ゲームで訪れたブレークポイントを凌ぎ切ると、直後の第5ゲームで両者を通じ初のブレークに成功する。
その後主導権を握ったシナーはファーストサービスが入ったときに100パーセントの確率でポイントを獲得するなどディミトロフに挽回を許すことなく終盤へ。第9ゲームではブレークポイントとなるセットポイントを握ると、最後はラリー戦からバックハンドのダウンザラインを決め、第1セットを先取した。
第2セットも流れを渡さなかったシナーは第4ゲームで先にブレークを奪うと、ディミトロフに最後までブレークを許すことなく完勝。1時間13分で1月の全豪オープン、2月のABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)に続く今季3勝目をあげた。
また、シナーにとっては昨年8月のナショナル・バンク・オープン(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)以来2度目の「ATP1000」のタイトル獲得となった。
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