男子テニスのナショナル・バンク・オープン(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)は10日にシングルス3回戦が行われ、プロテクトランキング(負傷などによる長期離脱選手の救済措置)を使用して出場している元世界ランク6位の
G・モンフィス(フランス)が世界ランク62位の
A・ブキッチ(オーストラリア)を6-4, 6-4のストレートで破り、昨年1月以来562日ぶりにツアー8強入りを果たした。
>>アルカラス、メドベージェフらナショナルバンクOP組合せ<<36歳のモンフィスは昨年8月に怪我の影響でツアーを離脱したが、今年3月に約7ヵ月ぶりに復帰。以降はプロテクトランキングやワイルドカード(主催者推薦)を利用して大会に参加してきた。
モンフィスが同大会に出場するのは3年連続12度目。2016年と2019年にはベスト4に進出している。
今大会は1回戦で世界ランク29位の
C・ユーバンクス(アメリカ)、2回戦で第4シードの
S・チチパス(ギリシャ)を破る活躍をみせ3回戦に進んだ。
迎えた3回戦、モンフィスは好調を維持し、ブキッチから7度のブレークポイントを握りそのうち2度のチャンスをものにした。サービスゲームではファーストサービス時に87パーセントの確率でポイントを獲得し、サービング・フォー・ザ・マッチとなった第2セット第10ゲームまで一度もブレークポイントを許さず、このゲームで迎えたピンチもしのぎキープに成功。1時間21分で準々決勝に駒を進めた。
モンフィスが公式戦でベスト8に進出するのは昨年1月に当時世界ランク7位の
M・ベレッティーニ(イタリア)に準々決勝で敗れた全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)以来、実に562日ぶりとなった。
勝利したモンフィスは準々決勝で第7シードの
J・シナー(イタリア)と対戦する。シナーは3回戦で世界ランク40位の
A・マレー(イギリス)が試合前に棄権したことにより準々決勝に進んでいる。
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