男子テニスのツアー最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は大会初日の13日、グリーングループの第2試合が行われ、第8シードの
T・フリッツ(アメリカ)が第1シードの
R・ナダル(スペイン)を7-6 (7-3), 6-1のストレートで破り、白星スタートを飾った。試合後には「最高の気分」と明かした。
>>ATPファイナルズ 組合せ・結果<<Nitto ATPファイナルズは年間の獲得ポイント上位8名のみが出場できる大会。昨年は第3シードの
A・ズベレフ(ドイツ)が第2シードの
D・メドベージェフを6-4, 6-4のストレートで破り、2018年以来3年ぶり2度目の優勝を飾った。
今大会は4名ずつに分かれて行われる予選ラウンドロビン(総当たり戦)で上位2名ずつが準決勝に進出。勝ち上がった4名によるトーナメント戦でタイトルが争われる。
25歳のフリッツは今大会が初出場。今季は3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)でATPマスターズ1000初優勝。その後、6月のロスシー・インターナショナル(イギリス/イーストボーン、芝、ATP250)で2勝目を挙げると先月の楽天ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス2022(日本 /東京、ハード、ATP500)で初優勝を飾っている。
一方、11度目の出場となるナダルは2010年と2013年の準優勝が最高成績となっており、昨年から会場を移したトリノでは初出場。今年は世界ランク1位の
C・アルカラス(スペイン)が左わき腹の負傷により欠場することを前週に発表していたため、第1シードとして出場することとなった。
36歳のナダルは今季、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)と全仏オープン(フランス/パリレッドクレー、グランドスラム)を制覇。シーズン前半は驚異的な成績をおさめてきたものの、腹部の負傷などで室内ハードコートでのツアー期間は大会出場回数を大きく減らすこととなった。
この試合、フリッツは23本のウィナーを決めるなどファーストサービスが入ったときに80パーセントの確率でポイントを獲得。ナダルのミスを見逃さず第1セットをタイブレークの末に制すと、第2セットでは第3ゲームから5ゲームを連取し、1時間37分で勝利した。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにフリッツのコメントを掲載し「最高の気分だよ。特にこのグループを突破したいと思っている僕にとっては、とても重要なことなんだ。結果は素晴らしいものだったし、これ以上ないくらい満足している」と語った。
「このコートは確かに速いね。僕にとって、速いことはサーブにもバックハンドにもいいことなんだ。コートの速さによって、自分のゲームに有利な部分と不利な部分が常にあるように感じる。遅いコートではフォアハンドを打つのに時間がかかるからね」
同日には第3シードの
C・ルード(ノルウェー)が第5シードの
F・オジェ アリアシム(カナダ)を7-6 (7-4), 6-4のストレートで破り、初戦白星を飾っている。
予選ラウンドロビンの組み合わせ、勝敗結果は以下の通り。
【グリーングループ】
R・ナダル 0勝1敗
C・ルード 1勝0敗
F・オジェ アリアシム 0勝1敗
T・フリッツ 1勝0敗
【レッドグループ】
S・チチパス(ギリシャ)D・メドベージェフ
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