女子テニスのBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、WTA1000)は12日、シングルス2回戦が行われ、世界ランク78位の
大坂なおみは第21シードの
V・クデルメトバに0-6, 4-6のストレートで敗れ、2019年以来3年ぶり4度目の3回戦進出とはならなかった。試合後にはプレー中に浴びせられた罵声に言及した。
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S・スティーブンス(アメリカ)を逆転で下していた大坂。この日は初対戦となったクデルメトバに対し第1ゲームでピンチを迎えると、バックハンドのダウンザラインを決められいきなりブレークを許す。
第2ゲーム途中、観客から罵声を浴びせられた大坂は涙をこらえながらプレー。主審に事情を説明しながらも、中断することなく試合を継続した。しかし、その影響は大きく、ミスを重ねた大坂は第3・第5ゲームでもブレークされ1ゲームも取れずに第1セットを落とす。大坂は第1セットでファーストサービスが入ったときに25パーセントでしかポイントを獲得できなかった。
第2セット、自身の本来のプレーができない大坂はミスを止められることなく第7ゲームで先にブレークを許すとその後も挽回できることなく、試合を通して1度もブレークできずに1時間17分で力尽きた。
女子テニス協会のWTAは公式サイトに大坂のコメントを掲載し次のように述べた。
「ただ、ありがとうと言いたかった。カメラの前で十分泣いた気がする。正直なところ、以前にも罵声を浴びたことがあるけど、あまり気にならなかった。でも、ここでの罵声は...。セリーナとビーナスがここで罵声を浴びているビデオを見たんだけど、もし見たことがなければ見てください。なぜかわからないけど、頭の中で何度も再生されたわ。泣かないようにしているけど...。ただ、ありがとう。そして(クデルメトバに)おめでとうと言いたかった。ありがとう」
勝利したクデルメトバは3回戦で世界ランク97位の
M・ブズコバ(チェコ)と対戦する。ブズコバは2回戦で第14シードの
J・ペグラ(アメリカ)を逆転で下しての勝ち上がり。
同日には第4シードの
A・コンタベイト(エストニア)、第5シードの
P・バドサ(スペイン)、第6シードの
M・サッカリ(ギリシャ)、第13シードの
V・アザレンカらが3回戦に駒を進めた一方、第2シードの
A・サバレンカ、第9シードの
O・ジャバー(チュニジア)、第10シードの
J・オスタペンコ(ラトビア)らは敗れ2回戦で姿を消した。
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