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「ハイブリッドの昨今の事情を考えてみました」

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「ハイブリッドの昨今の事情を考えてみました」

少し前の出来事になりますが、夜中の4時過ぎに、トイレに起きました。ふと、当時錦織選手が試合してるかもと思い、スマホでライブ映像をつなぎました。錦織選手のサービスでトスアップした次の瞬間、真っ暗になりました。

スマホの不具合だと思いそのまま眠りにつきました。朝のニュースで、試合会場で停電が起き、10分間プレーが中断したそうです。停電の瞬間を見てしまうとは、ツイているのかツイていないのか。錦織選手の試合は欠かさず観ていますが、以前、ハイブリッドの縦横が逆になっているのを発見したときは、興奮しました。縦4G、横ナチュラルだったのが、縦ナチュラル、横4Gだったのです。その後は、横に4Gソフトを使い、現在では、横にエレメントを使った腕に優しいハイブリッドに落ち着いています。

錦織選手、フェデラー選手を始め、ATP、WTA上位選手の使用者が多いハイブリッドストリングのメリット、デメリットについてみていきましょう。



ハイブリッドが流行り出したのが、アンドレ・アガシが縦にケブラー、横にナチュラルを張り始めた90年代に遡ります。

この当時使用していたラケットのストリングパターンが20×21というとんでもなく密で、更にフェース面積107平方インチですので、縦に1張り、横に1張り使用する贅沢なハイブリッドだったのです。

通常の16×19で有れば、縦横それぞれ6mあれば張れますので、問題はありませんが、18×20のフェース100以上でローテンションの場合、届かない場合もありますので、スタッフにご相談ください。

2000年代になり、ヘンマン(イギリスのサーブ&ボレーで活躍した選手)がVSチーム125とティモバンガー110(現在はティモ110)をハイブリッドしており、自分もヘンマンをリスペクトしていたので、真似をしてしばらくこのパターンで張っていました。

フェデラー選手もヘンマンのアドバイスでハイブリッドに移行するのですが、2002年にプロスタッフ85からプロスタッフ90に移行する際に、ナチュラル単体ではパワーが出すぎてしまい、ショートアングルが入りづらいなどの悩みがあったようです。

そこで横糸に、アルパワー(現在はアルパワーラフ)を使うようになり、縦ナチュラル横ポリエステルをフェデラーハイブリッドとかフェデラー張りと言うようになったのです。

その後、テクニファイバー以外のメーカーからハイブリッド用ストリングが発売され、一般のアマチュアも試せるようになったのです。

テクニファイバーはある理由を元にハイブリッドを提案せずに別の視点から日々ストリング開発に努めています。

その理由とは、「縦糸と横糸の材質が違うとテンション維持に差が出てしまうから」です。



ナチュラルガットはテンション維持がよく、ポリエステルはテンション維持が悪いのは周知の事実です。張りたては気持ちよく打てるのですが、段々とポリエステルが緩んでしまい、ハイブリッドとしての性能が著しく劣化してしまうのです。

さらには、そのまま使い続けるとラケットの変形にもつながってくるのです。

テクニファイバーは、ハイブリッドの効果そのもは認めていますが、一本のストリングの中身をナイロンとポリエステルで作り上げたインナーハイブリッドを発売しています。

2019年のHDMXに続き、トライアックスを発売しました。



ナイロンとポリエステルをマルチフィラメントにして束ねた作りになっています。



トライアックスを張ってみたのですが、言われないとナイロン100%のストリングだと思ってしまいます。

HDMXはポリエステル独特のパリッとした硬さがあったのですが、トライアックスはクネクネしています。

柔らかさはナイロン並で、耐久性はナイロンとポリエステルの中間です。

実際に使用してみると、ポリエステルのようなスナップバックはなく、ナイロンと同様に縦糸が横にずれても戻ることはほとんどありません。ホールド感はかなりある方なので、グリグリのトップスピンよりも、ナチュラルに回転をかけてコントロールするプレースタイルにあっているようです。マルチフィラメントのナイロンが好きだけど、耐久性が低いという方におすすめのストリングです。また、ハイブリッドで縦ナイロン、横ポリエステルをされている方は一度試してもいいかもしれません。耐久性、テンション維持は向上するでしょう。



プロの間で縦横ポリエステルでゲージを変えるハイブリッドが流行っています。

どんなメリットかあるか半信半疑ですが、自分のラケットに張って試してみました。

縦にポリツアファイアー125、横にコンフィデンシャル115を張ってみました。



なるほど、確かに縦横同じものを張るのと違いがあります。

縦と横同じ場合、同調して反発する感じですが、縦と横の反発速度が違うと食いつくような感じがします。

また、横糸が細いので、縦糸がスナップバックするときに、より抵抗が少なくなり、スピン、反発ともによくなります。

ポリポリなので、縦と横のテンション維持の度合いもほぼ同じで、ナチュラルとポリ、ナイロンとポリの場合のような、縦横の緩みの違いによるバランスの狂いや、変形の心配はなくなります。

どんな組み合わせが良いのかはまだわかりませんが、ポリポリハイブリッドの効果はあると思います。

今回は、縦にスライドが良くなるコーティングをしたポリツアーファイアー、横に多角形のコンフィデンシャルを張りましたが、多角形じゃないポリエステルだともっとスナップバックが大きくなるのかを試してみたくなりました。

次は、同じストリングの太さ違いも試してみようと思います。


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