テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は14日、男子シングルス準決勝が行われ、第12シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第2シードの
R・ナダル(スペイン)を6-4, 3-6, 7-6 (11-9), 3-6, 10-8のフルセットで破り、2015年以来3年ぶり5度目の決勝進出を果たした。
>>ジョコvsアンダーソン 1ポイント速報<<>>ウィンブルドン対戦表<<この試合は13日に行われたが、第3セットが終了した時点で23時を回っていたため、大会の規定により14日へ順延。その第3セットでジョコビッチはナダルのセットポイントをしのいでセットカウント2-1とリードしていた。
再開後は第4セットを落とし、ファイナルセットもナダルにブレークポイントを握られるピンチの中、第18ゲームでブレークに成功して5時間15分の死闘の末に勝利を手にした。
ナダルとの52度目の対決を制したジョコビッチは試合後の会見で「テニスで彼(ナダル)は最高のファイターかもしれない。彼はどのポイントも、それが最後のポイントかのようにプレーする。それがどんなサーフェスでも、彼を倒すのを難しくさせている。だから、それには準備が必要。ラファだって同じことをしている」とコメントした。
ジョコビッチは昨年のウィンブルドン準々決勝で右肘のけがにより途中棄権。その後は休養に入り、今年1月に復帰。6月の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)準々決勝で当時世界ランク72位の
M・チェッキナート(イタリア)に苦杯を喫すも、前哨戦のフィーバー・ツリー・チャンピオンシップス(イギリス/ロンドン、芝、ATP500)では準優勝を飾って今大会に乗り込んでいた。
「あの敗戦(全仏オープン準々決勝)の後は、かなり落胆していた。数日の休日をとって回復したら、またコートへ戻り戦いたくなった。明らかにそれは正しい選択だった。ロンドンの大会で5試合できたのは、ウィンブルドンへ向けて最高の準備になった。今はこうして決勝戦にいる。本当に本当にうれしい。試合の後は、とても感情的になってしまった。ここまで長く苦しい15カ月だったから。今、自分がここにいることに満足している」
苦しい時期を乗り越えて2015年以来3年ぶり4度目のウィンブルドン制覇に王手をかけている元世界ランク1位のジョコビッチは「フラストレーションがたまったり、落胆したり、疑問に思うような瞬間はあった。このままでいいのかとか、どこへ向かっているのかと問いただした時もあった。いつも前向きで100パーセント自分を信じているような人がいるとは思えない。それが人生」と語った。
「今の状況から言えば、その全てのプロセスが特別なものになっている。なぜなら、そんなチャレンジや困難を何とか乗り越えて、こうしてまたグランドスラムの決勝の舞台へ自分自身を導けたから。6カ月前にこんなことができると言われたら、喜んでそれを信じただろう」
決勝では、第8シードの
K・アンダーソン(南アフリカ)と対戦する。アンダーソンは準決勝で第9シードの
J・イズナー(アメリカ)をフルセットで破っての勝ち上がり。
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【配信予定】
2018年7月2日(月)~7月15日(日)
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