テニスの「全仏オープン・ジュニア 2017 ワイルドカード選手権大会 in partnership with LONGINES 日本予選」は3日、女子シングルス決勝が行われ、第1シードの永田杏里(南山高等学校女子部)が第2シードの内島萌夏(昭和の森ジュニアTS)を6-4, 6-7 (4-7), 6-4のフルセットで下して優勝し、5月に行われるパリ決勝大会の出場権を獲得した。
第1セット、永田は第1ゲームでいきなりブレークを許すも、第2ゲームですかさずブレークバックに成功。その後、互いにブレークを許す展開となるが、永田はドロップショットなどを織り交ぜた多彩な攻撃でこのセットを先取。
続く第2セット、第2ゲームでブレークしたがミスを重ねた永田はブレークバックされてタイブレークへ突入。タイブレークでは、序盤からリードを許してこのセットを落とし、勝負の行方はファイナルセットに。
迎えたファイナルセット、互いに譲らぬ大接戦から激しいストローク戦を制した永田が3度のブレークに成功して頂点に立った。
永田は、1回戦で光崎楓奈(h2エントリーテニスアカデミー)、準決勝で田中李佳(相生学院高等学校)を下して勝ち上がった。
準優勝の内島萌夏
準優勝の内島は、1回戦で佐藤光(アクロステニスアカデミー)、準決勝で細木咲良(開星高校)を破って決勝に駒を進めていた。
力強いストロークで猛攻を仕掛け、多くのウィナーを奪った内島だったが、あと一歩及ばなかった。
また、2日に行われた男子シングルス決勝では、白石光(有明ジュニアテニスアカデミー)が阿多竜也(相生学院高等学校)を6-2, 6-3のストレートで下し、フランス行きを決めた。
今大会の男女シングルス優勝選手は、2017年5月にフランスのパリ郊外で開催される決勝大会へ出場。その決勝大会で優勝すると、全仏オープン・ジュニア2017のワイルドカードを獲得し、本戦へ出場することが出来る。
世界最高峰のレッドクレーコートで、グランドスラムの魅力を体験する機会をより多くの若いテニスプレーヤーに提供することを目的とした予選大会は、2014年の中国を皮切りに昨年までインド、ブラジル、韓国、日本の5カ国で開催されてきた。今年はアメリカでも初開催が決定。
昨年は、日本予選で優勝を果たした
田島尚輝と
清水綾乃が本戦入りをかけてパリ決勝大会に挑み、田島は予選リーグで敗れるも、清水は初出場にして優勝を飾り本戦への切符を手にした。本戦で清水は、1回戦で逆転負けを喫して惜しくも初戦突破とはならなかった。
【開催概要】
日時:2017年2月28日(火)から3月2日(木)
28日 1回戦、1日 準決勝、2日 決勝
会場:公益社団法人 横浜カントリー&アスレティッククラブ
出場選手:日本テニス協会が選考した13歳から18歳までのプレーヤー 男女各8名
試合方法:男女シングルス ベスト オブ スリータイブレークセット
主催:フランステニス連盟・日本テニス協会
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