テニスのグランドスラムである全仏オープン（フランス/パリ、クレー）は大会初日の２７日、女子シングルス１回戦１６試合が行われ、第１３シードのＡ・イバノビッチ（セルビア）がＬ・アルアバレッナ=ベシーノに6-1, 6-1のストレートで快勝するなど、４人のメジャータイトルホルダーたちが順当に勝ち上がった。
２００８年には今大会で優勝しているイバノビッチであったが、その翌年は４回戦で敗退すると、続く２０１０年は２回戦で敗退、さらに昨年は１回戦で敗退していた。
近年は思うような成績を挙げられなかったイバノビッチであるが、今シーズンはここまで快調なプレーを続けており、今大会の成績によってはトップ１０復帰も視野に入ってくる。
２００９年の今大会と２００４年のＵＳオープンで優勝している第２６シードのＳ・クズネツォワ（ロシア）は、Ｍ・ルチッチに6-1, 6-3のストレートで勝利を収めている。
この日の第２セットではルチッチに２度のブレークを許していたクズネツォワは「この大会が大好きです。前に優勝したことがあったとしても、ここに来るのが楽しみです。ここには特別な雰囲気があります。」と、大会への思いを語っている。
昨年のＵＳオープンでグランドスラム初優勝を果たしていた第６シードのＳ・ストザー（オーストラリア）は、Ｅ・バルタチャ（英国）を6-4, 6-0で一蹴、順当に２回戦に駒を進めている。
四大大会で唯一、日曜日に開幕する今大会についてストザーは「少し早い始まりですが、今は勝ち進めて良い気分です。丸１日は空いていますし、休養することも楽しむこともできます。」と、まんざらではない様子。
グランドスラム７勝を誇るＶ・ウィリアムズ（アメリカ）は、世界ランク１２０位のＰ・オルマエチェア（アルゼンチン）と対戦。第１セットを落としたものの、4-6, 6-1, 6-3の逆転で勝利、２回戦に進出している。
この他の試合の結果は以下の通り。
Ａ・クルベール (10) ○-× Ｓ・チャン（中国）, 6-3, 6-4
Ｌ・サファロバ（チェコ共和国） (20) ○-× Ａ・ヤキモバ（ベラルーシ）, 6-2, 6-0
Ｓ・エラーニ（イタリア） (21) ○-× Ｃ・デラクア（オーストラリア）, 4-6, 6-2, 6-2
ＭＪ・マルチネス=サンチェス（スペイン） ○-× Ｅ・ビルネロバ（チェコ共和国）, 4-6, 6-4, 8-6
Ａ・ウズニアッキ（カナダ） ○-× Ｈ・エル=タバク（カナダ）, 7-5, 6-2
Ａ・グラッチ（アメリカ） ○-× Ａ・タチシュビリ（グルジア）, 6-3, 5-7, 6-4
Ｄ・フィッツェンマイヤ（ドイツ）ー ○-× Ｃ・ガルシア（フランス）, 3-6, 6-4, 6-3
Ｍ・ウダン（アメリカ） ○-× Ｊ・ラーソン（スウェーデン）, 6-3, 6-3
I・パブロビッチ（フランス） ○-× Ｋ・チャン（台湾）, 6-4, 7-5
Ｉ・ファルコーニ（アメリカ） ○-× Ｅ・ガロビッツ（ルーマニア）, 3-6, 6-3, 6-1
Ｓ・ペア（イスラエル） ○-× Ｓ・デュボワ（カナダ）, 6-2, 6-2
Ｍ・ヨハンソン（フランス） ○-× Ａｎ・ロディオノワ（オーストラリア）, 5-7, 7-6 (8-6), 6-4
（2012年5月28日5時50分）
全国選抜 武方駿哉と里菜央が優勝 
