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（アメリカ、ニューヨーク州フラッシングメドウズ）

今季最後のグランドスラムであるＵＳオープンが現地２７日、午前１１時より幕を切った。メイン・コートであるアーサー・アッシュ・スタジアムのオープニング・マッチには女子第３シードのＪ・ヤンコビッチ（セルビア）が１回戦に登場し、Ｊ・ガイドソバ（オーストラリア）を6-2, 7-6(7-2)の５２分で退け、順当に初戦を突破した。

昨年準決勝まで勝ち上がったヤンコビッチは、「グランドスラムに関わらず、どんな大会でも初戦というものは常に難しいもの。今日もベストのプレーとは行かず四苦八苦してしまった。ただ、１回戦で苦労すると、自分自身が目を覚まして次の試合へ臨めるわ。」と、緊張していた様子だが、昨年以上の成績へ向けて先ずは幸先の良いスタートを切った。

続く試合ではトップ・シードのＪ・エナン（ベルギー）が予選から勝ち上がったＪ・ジョルジュ（ドイツ）と１回戦を行い、6-0, 6-3と１時間あまりの圧勝で２回戦進出を決めた。
ただ、エナンは必ずしもベストのプレーとは言いがたく、ファースト・サーブはわずか４４％しか入らず、ダブルフォルトも７本も出す不安定ぶりと不本意な試合内容となった。しかし、ファースト・サーブが入ると簡単にポイントを取り、３２本と言う相手のミスにも助けられての勝利だった。
エナンは右肩の炎症の影響で、ウィンブルドン後はわずか１大会にしか出場できなかった。今月初めに優勝したトロント大会のみの調整で今大会へと乗り込んできた。肩はまだ完治はしていない様子。

グランドスタンド・コートでは第１０シードのＭ・バルトリ（フランス）が主催者推薦で出場のＡ・グラッチ（アメリカ）を6-1, 6-1で一蹴し、２回戦へ進んだ。
日本期待のエース、杉山愛（日本）も１３番コートの第１試合に登場し、予選から勝ち上がったＡ・クレパック（スロベニア）を6-3, 6-1と全く寄せ付けず、圧勝で２回戦へ駒を進めた。