車いすテニスで男子世界ランク1位の小田凱人と女子世界ランク1位の上地結衣は7日開幕のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)に出場する。小田と上地は開幕前に同大会を全日程生中継するWOWOWのインタビューに答えた。
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20歳の小田が同大会に出場するのは5年連続5度目。2023年と2025年に優勝を飾っている。
3度目の優勝を狙う今大会は1回戦で世界ランク5位のG・リード(イギリス)と対戦する。
一方、32歳の上地が同大会に出場するのは6年連続10度目。2022年と2025年の準優勝が最高成績となっている。
初優勝と生涯グランドスラム(四大大会全制覇)達成を狙う今大会は、1回戦で世界ランク12位のJ・グリフィン(オランダ)と顔を合わせる。
【小田凱人 インタビュー】
Q. ウィンブルドンに向けた、テーマは?
常に思っているのですが、特に芝だと守るよりも攻めたほうが安全な場合が多いと思います。僕らの動きの幅的に、芝コートって本当に動きづらいです。クレーやハードと比べて、届かないエリアが大きいと思います。なので、守ることではなく、攻めることを他のサーフェスよりも意識しています。スピンやスライスなどの球種というよりは、コースや球速が大事だと思います。
Q. 世界ランキング1位で誰かに追われる立場だと思うが、トップでありつづけることの難しさは?
追われているという感覚はないです(笑)。自分も何かに向かってチャレンジし続けているので。(他の選手から)常に新しいことにチャレンジしてくる姿勢は感じるので、それを跳ね返すような感覚でプレーしています。
Q. 小田選手が見ているのは、目の前の勝利ではない?
そうですね。年間グランドスラムを達成して、満足するかはまた別の方向性ですね。もちろん結果に向かって頑張るのですが、そこがゴールではないと思っています。自分の中では、当たり前のように車いすテニスでお客さんが入って、車いすテニスだからということではなく、(競技そのものの価値が)評価されるところまでいける気がしています。これだけ良い環境で僕らの見せ場を作ってくれるところが、車いすテニスの良さだと思います。そこを存分に生かしたいですね。
Q. 小田選手にとってウィンブルドンとは?
やっぱり緊張感がありますね。本場でテニスをしている感覚が常にあります(笑)。色々な人が憧れる舞台に自分がいるんだなと、コートに入って感じます。何回出場してもいつも思うので、そこが特別なところだと思います。
【上地結衣 インタビュー】
Q. 勝ちたい気持ちと平常心のバランスはどのように保っている?
本当に難しいなと日々感じています。2024年に念願のパラリンピックのメダルを単複ともに獲得してから、勝ちたい気持ちを前に出すだけではなく、気持ちを落ち着かせて平常心を保ちながらプレーできるように試行錯誤しています。
Q. 上地選手の強みである“思い切りの良さ”を芝コートでも意識している?
私はラリーから相手を徐々に追い込んで自分の有利な展開にもっていくタイプだと思うのですが、芝は本当に1球で展開が変わってしまう難しさがあります。昨年の決勝戦で負けてしまった時も、自分の中では攻撃的に戦っていたのですが、まだそれが足りなかったと思います。サーブやリターンから相手を追い出すことやコートを広く使うことなど、とにかく相手に主導権を握らせないことをこの1年間は意識してきました。
車いすのセッティングも、他のサーフェスとは違う工夫をしています。いまだに何が一番良いのかわからないところではありますが、頑張りたいと思います!
Q. 今大会の優勝で生涯グランドスラムを達成できますが、意気込みは?
とにかく取りたいです(笑)。(生涯グランドスラムを)国枝さんに続いて、昨年小田選手も制覇したということで、同じ日本人として続きたいなと思います。純粋に、取った先の景色を知りたいです。ただ、もちろん優勝や表彰も光栄でありがたいのですが、そこに至るまでのプロセスも自分にとって大切です。どのような取り組みをしてきたのか、誰と一緒に過ごしてきたのかなど。このようなプロセスを経て得られた成績を、関わってくださった皆さんと一緒に共有したいです。
Q. 最近は中国の選手も活躍しているが、車いす女子テニス界のレベルは上がっている?
ミスをしないだけではなく、自ら切り開いていくプレーをする選手がたくさん出てきています。前哨戦の映像を見ると、ドロップショットを多用する選手が増えていると思います。私を含めて、アジアの選手たちが、世界で活躍できる今の環境がすごく嬉しいです。
もちろんみんなライバルではあるのですが、同じ時代に色々な選手たちと戦えていることが本当にありがたいです。
Q. 今後のキャリアを見据えて、強化していきたい部分はある?
まだまだたくさんあります(笑)。コートを広く使うことなど、自分が目指すプレーがたくさんあることは喜ばしいことだと思います。また、今年の初めにラケットをモデルチェンジしたので、相手のパワーに負けずに自分からしっかりと相手を追い出していくプレースタイルを再現できればと思います。
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