男子車いすテニスで世界ランク1位の小田凱人がドキュメンタリー番組収録後にWOWOWのインタビューに応じ、これまでを振り返るとともに、来季の目標や1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)に向けて意気込みを語った。
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WOWOWは29日にドキュメンタリー番組『小田凱人 歴史を変えた19歳。だれも知らない、その先へ』を放送・配信する。
この番組は19歳にして車いすテニス界で生涯ゴールデンスラム(四大大会とパラリンピック全制覇)を達成したプロ車いすテニスプレーヤーの小田を取り上げ、その強さの秘密と、さらに前へ進もうとする挑戦の軌跡を追う内容となっている。
番組ナレーションは俳優の佐藤隆太が務める。2人は以前、佐藤がMCを務めたクイズ番組で共演経験がある。
2023年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で当時17歳の小田がグランドスラム最年少優勝を達成した際には、佐藤が自身のSNSで祝福のメッセージを投稿したことが話題となった。
小田は番組収録後のインタビューで、来季の目標、20代への思いや来年1月の全豪オープンについて語った。
【小田凱人 インタビュー】
Q. まずは番組収録を終えての感想は?
こういうところであまり撮影したことがないので、映像がどんな感じになるのか完成が楽しみです。
(今回の番組のように)ここまで振り返ることがあまりなく、普段もそんなに振り返ることはしないので、聞かれても分からないことが半分以上でした(笑)
ただ、こういう機会でしか振り返ることができないので新鮮でした。
Q. 9月の全米オープン優勝で生涯ゴールデンスラムを達成した今、テニス選手として小田選手が目指すところはどこか。また、どのような車いすテニス界の未来を描いているか。
目指すところは明確にはなくて、最初の頃は「目標がないとダメ」と感じていた時期もありました。でも今は、なくてもいいかなと思っています。
意外と成り行きでどこまで行けるのかなという気持ちが強くて。来年は年間グランドスラム(1年で全ての四大大会を制覇)を目指しますけど、その先も「ここまで」という明確なゴールはない。逆に、自分がどこまで行けるのか見てみたい気持ちです。
(車いすテニス界の未来については)車いすテニスとか小田凱人を応援するっていうことが、いろんな人にとってステータスになることが一番かなと思っています。
F1やサッカー日本代表、野球のWBCなどは観戦したこと自体が羨ましがられるレベルですよね。自分の価値も、そのくらいまで高めていきたいです。もちろんステータスだけがすべてではないですが、結局はそこがすごく大事だと思っています。
Q. 来年5月に20歳を迎えるにあたり、2026年の目標や20代で達成したいことは?
(数字を)気にしてないとは言え、10代であることを大切にしてきました。10代だからこそっていうのは結構思いながら活動してきた気がするので、それがいざ20歳になるとまた感覚も変わると思います。
やってみないとわからないですけど、20歳から21歳よりも19歳から20歳のほうが変化がありそうな気がします。(10代で生涯ゴールデンスラムを達成したことは)20歳で達成するより、うれしいかもしれないですね。
(20代で達成したいことは)ないかもしれないです(笑)
Q. 来年1月に開幕する全豪オープン。前回大会はA・ヒューエット(イギリス)に敗れ準優勝でしたが、来月の全豪でどのようなプレーを見せたいと考えているか。
毎年、自分を変えていくというか、成長していくのが一番の目標です。昨年のほうが良い成績だったな、で終わらないように。そうなれば1回も負けないことにつながると思うので、強いところを見せたいですね。
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