女子テニスのASBクラシック(ニュージーランド/オークランド、ハード、WTA250)は3日、シングルス準々決勝が行われ、第7シードの大坂なおみが世界ランク92位のH・バプティスト(アメリカ)を6-7 (2-7), 6-1, 6-2の逆転で下し、ツアー大会で出産後初となるベスト4進出を果たした。大坂は試合後「質の高い試合ができたと思います」とコメントした。
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27歳で元世界ランク1位の大坂は2023年に娘を出産。昨年ツアー復帰を果たすと、安定した成績を残し、世界ランキングなしから世界ランク57位まで順位を上げ、2025年シーズンを迎えた。
新シーズンの開幕戦となるASBクラシックに大坂が出場するのは8年ぶり2度目。初出場となった2017年は8強入りしている。
今大会は1回戦で予選勝者で世界ランク220位のL・グルシュコ(イスラエル)、2回戦で同470位のJ・グラバー(オーストリア)を下し準々決勝に駒を進めた。
23歳のバプティストとの顔合わせとなった準々決勝、大坂は第1セットをタイブレークの末に落とし先行されるも、第2セットでは相手に1ゲームしか与えず1セットオールに追いつく。
第2セット終了後にバプティストが脚の治療を受けたが、試合は続行。迎えたファイナルセット、大坂はファーストサービス時に85パーセントの確率でポイントを獲得し相手に1度もブレークポイントを与えず、リターンゲームでは2度のブレークを奪い、2時間2分で4強入りを決めた。
大坂がツアー大会で準決勝に進出するのは2022年4月のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、WTA1000)以来、約2年9ヵ月ぶりとなり、出産後では初となった。
大坂は試合後のオンコートインタビューで準々決勝を振り返った。
「彼女(バプティスト)は素晴らしい選手です。怪我をしてしまったのは残念ですが、質の高い試合ができたと思います。私にとって必要な経験だったので、3セットマッチができてよかったです」
「私が重視したのは、自分に自信と信念を持つことだったと思います。昨年は努力を続けたと思っています。結果には表れませんでしたが、とにかく全力を尽くして努力を続け、それが私をどこに導いてくれるかを見てきました」
勝利した大坂は準決勝で、第8シードのK・ヴォリネッツ(アメリカ)と世界ランク82位のA・パークス(アメリカ)の勝者と対戦する。
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