女子テニス協会のWTA公式サイトは２５日、ダブルス世界ランク７６位のＶ・キング（アメリカ）の新型コロナウイルスに対する行動を特集した。

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ダブルスで元世界ランク３位を記録し、これまで１５個のタイトルを獲得している３１歳のキングは今年２月にツイッターを更新し、直近数年間苦しんできた足首の負傷が完治できなかったため、４月に開催予定だったボルボ・カー・オープン（アメリカ/チャールストン、クレー、プレミア）で現役を引退すると宣言していた。

しかし、その後拡大した新型コロナウイルスの影響により６月７日までの全大会が中止となり、試合をすることができずに自宅待機となっている。

WTA公式サイトにはキングのインタビューが掲載されている。

「コロナウイルスに関する多くのニュースとそれが人々に与える影響を確認していた。ウイルスに感染していなくても仕事を失い、事業を閉め、削減しなければならず、収支を合わせるのに苦労している人々の話をたくさん見聞きしていた。彼らを助ける方法を編み出そうと考えていた」

「多くの人が困っていることを知っているけど、私１人では全ての人を助けることはできない。でも何人かを助けることはできるかもしれない。それがうまくいけば違いを生むことができるかもしれないと思ったの」

キングはSNSの呼びかけで５人に５００ドル（約５５,２００円）ずつを寄付すると発表した。自分の状況とお金の使途を明記してキングに連絡することが条件となっており、選ばれた人は今後、５００ドルが寄付される。

「事態は物凄い速さで展開していくから、ほとんどの人は準備ができていない。人はできるだけ早く直接的な支援が必要だと思っている。だから私はこの方法を取ったの。小さい額でも、どんな方法でも助けたかった。このような寄付でできるだけ多くの人を支援したいと考えている」

キングはその後もSNSで呼びかけを続け、現在は１３人に５００ドルずつを寄付する活動に変化している。

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