ウィンブルドン2008特集 TOP
- 見 所
- 第1日
- 第2日
- 第3日
- 第4日
- 第5日
- 第6日
- M S
- 第7日
- 第8日
- 第9日
- 第10日
- 第11日
- 第12日
- 第13日
- 総 括
ウィンブルドンテニス2008 大会の見所
白で統一されたテニスウエアと、緑が基調のオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブが織り成す美しいコントラスト。120年を超える伝統と格式を持ち、グランドスラムの中で最も古い歴史を誇るウィンブルドンが今年も始まる。
男子シングルスで最大の見所は、芝の王者ロジャー・フェデラーの大会6連覇への挑戦だろう。全仏オープン決勝で予想外の惨敗を喫したフェデラーだったが、芝のシーズンに入った前哨戦では1セットも落とさず優勝するなど、得意のコートで相変わらずの強さを見せつけている。126年ぶりの偉業達成に、期待が集まる。
一方、打倒フェデラーの最右翼として挙げられるのが、ラファエル・ナダルとノヴァーク・ジョコビッチだ。
「土の王者」ラファエル・ナダルは、全仏オープンでフェデラーに圧勝し、さらに前哨戦では自身初のグラスコートのタイトルを手に入れた。芝のコートでもフェデラーとの差を縮めてきており、3年連続での決勝対決となれば今年こそ初制覇も有り得るだろう。
また、今季の全豪チャンピオンのジョコビッチは、この1年間でフェデラーから2度の勝利を挙げている。しばらく続いた2強時代に割って入り、「第3の男」として存在感を増している。
男子が打倒フェデラーに注目される中、女子シングルスの優勝争いは混迷を極めている。突然のジュスティーヌ・エナンの引退によって、その様相はより増している。
そんな中、本命となりそうなのがトップ3の選手達、アナ・イバノビッチ、イェレナ・ヤンコビッチ、マリア・シャラポワだ。イバノビッチは全仏オープンで初のメジャータイトルを獲得し、今最も番勢いがある。全豪、全仏と2大会連続でベスト4に終わっているヤンコビッチは、安定感もさることながら、メジャー初制覇をどうしても果たしたいところだ。ウィンブルドンでの優勝経験を持つシャラポワは、生涯グランドスラムを期した全仏オープンではまさかの4回戦敗退に終わったが、その潜在能力の高さは折り紙つきだ。
そしてダークホースとして注目しておきたいのは、昨年第23シードでありながら優勝を果たしたディフェンディング・チャンピオンのヴィーナス・ウィリアムズと、その妹のセリーナ・ウィリアムズだろう。姉妹ともにこのウィンブルドンの優勝経験者だ。
さらに、昨年のマリオン・バルトリや、今年の全仏オープンでのディナーラ・サフィーナのように、一気にブレークを果たす選手が登場することも期待される。
そして、日本勢では杉山愛と中村藍子の女子勢に加え、期待の18歳、錦織圭がいよいよグランドスラム本選にデビューする。今年2月にツアー優勝を果たし、世界にその名を知らしめた日本の若武者が、今度はどんな活躍を見せてくれるのだろうか?
車いすテニスの部では、昨年グランドスラムを達成し、今年の全豪オープン・全仏オープンも制した男子世界ランク1位の国枝慎吾に期待が集まる。今年に入って、負けなしの25連勝を記録している、車いすテニス界の絶対王者のプレーからも目が離せない。
フェデラーの6連覇達成なるか?
男子シングルスで最大の見所は、芝の王者ロジャー・フェデラーの大会6連覇への挑戦だろう。全仏オープン決勝で予想外の惨敗を喫したフェデラーだったが、芝のシーズンに入った前哨戦では1セットも落とさず優勝するなど、得意のコートで相変わらずの強さを見せつけている。126年ぶりの偉業達成に、期待が集まる。
一方、打倒フェデラーの最右翼として挙げられるのが、ラファエル・ナダルとノヴァーク・ジョコビッチだ。
「土の王者」ラファエル・ナダルは、全仏オープンでフェデラーに圧勝し、さらに前哨戦では自身初のグラスコートのタイトルを手に入れた。芝のコートでもフェデラーとの差を縮めてきており、3年連続での決勝対決となれば今年こそ初制覇も有り得るだろう。
また、今季の全豪チャンピオンのジョコビッチは、この1年間でフェデラーから2度の勝利を挙げている。しばらく続いた2強時代に割って入り、「第3の男」として存在感を増している。
本命不在の女子シングルスを制するのは?
男子が打倒フェデラーに注目される中、女子シングルスの優勝争いは混迷を極めている。突然のジュスティーヌ・エナンの引退によって、その様相はより増している。
そんな中、本命となりそうなのがトップ3の選手達、アナ・イバノビッチ、イェレナ・ヤンコビッチ、マリア・シャラポワだ。イバノビッチは全仏オープンで初のメジャータイトルを獲得し、今最も番勢いがある。全豪、全仏と2大会連続でベスト4に終わっているヤンコビッチは、安定感もさることながら、メジャー初制覇をどうしても果たしたいところだ。ウィンブルドンでの優勝経験を持つシャラポワは、生涯グランドスラムを期した全仏オープンではまさかの4回戦敗退に終わったが、その潜在能力の高さは折り紙つきだ。
そしてダークホースとして注目しておきたいのは、昨年第23シードでありながら優勝を果たしたディフェンディング・チャンピオンのヴィーナス・ウィリアムズと、その妹のセリーナ・ウィリアムズだろう。姉妹ともにこのウィンブルドンの優勝経験者だ。
さらに、昨年のマリオン・バルトリや、今年の全仏オープンでのディナーラ・サフィーナのように、一気にブレークを果たす選手が登場することも期待される。
ヤングサムライ・錦織圭が頂点を目指し出陣する
そして、日本勢では杉山愛と中村藍子の女子勢に加え、期待の18歳、錦織圭がいよいよグランドスラム本選にデビューする。今年2月にツアー優勝を果たし、世界にその名を知らしめた日本の若武者が、今度はどんな活躍を見せてくれるのだろうか?
車いすテニスの部では、昨年グランドスラムを達成し、今年の全豪オープン・全仏オープンも制した男子世界ランク1位の国枝慎吾に期待が集まる。今年に入って、負けなしの25連勝を記録している、車いすテニス界の絶対王者のプレーからも目が離せない。
ウィンブルドンテニス2008 第1日
1日目大会見所 / 錦織圭がグランドスラムデビュー! いよいよ開幕する2008年のウィンブルドン。最も格式の高いこの大会で「芝の覇者」を目指し、今年もトッププレイヤー達がしのぎを削る14日間が始まる。 日本が期待する18歳・錦織圭がついにグランドスラムにデビューする。今大会の男子シングルスでは最年少の出場者となる錦織が初戦突破となるだろうか?120年を超える歴史と伝統を誇る大会に、日本の最年少記録を次々と塗り替えてきた若武者がいよいよ出陣する。
センターコート第2試合には、女子シングルス第1シードのアナ・イバノビッチが登場する。エナン不在の全仏オープンを制覇し、今一番乗っているイバノビッチが、万全の体制で大会初戦に臨む。 この日最後となる、センターコート第3試合には、男子シングルス第3シードのノヴァーク・ジョコビッチが登場する。今年の全豪オープンで初のグランドスラム・タイトルを獲得し、全仏でもベスト4に入る活躍を見せている彼が、フェデラー、ナダルの2強時代にどう風穴を開けるかに注目が集まる。 この他の注目のカードは、予選を見事に勝ち上った藤原里華が、3年ぶりにウィンブルドン本選の舞台に登場する。また、男子シングルスでは、第5シードのダビド・フェレールや第7シードのダビッド・ナルバンディアン、女子では第4シードのスヴェトラナ・クズネツォワや第6シードのセリーナ・ウィリアムズなど、上位シード陣も初戦に臨む。 |
ウィンブルドンテニス2008 第2日
2日目大会見所 / 日本女子の杉山、中村が初戦に登場 日本が、いや世界が注目した錦織圭のグランドスラムデビュー戦は、第3セットに突入したところで錦織が途中棄権し、2005年の鈴木貴男以来となる、日本人男子のグランドスラム2回戦進出はならなかった。そして、3年ぶりの本選出場を果たした藤原里華は逆転負けを喫し会場を後にした。一方、今大会のトップ・シードの2人、ロジャー・フェデラーとアナ・イバノビッチは順当に勝ち進んだ初日が終わり、大会2日目を迎える。 大会2日目は、男女シングルスのボトムハーフ1回戦と、男女ダブルス1回戦が予定されている。 男子シングルスでは、第2シードのラファエル・ナダルがセンターコート第2試合に登場する。今季は前哨戦でグラスコートの初タイトルを獲得し、かつてない勢いに乗る「赤土の王者」の初戦に注目したい。また、地元期待の第12シードのアンディ・マレーも、センターコートで初戦に臨む。 女子シングルスには、日本女子のエース、杉山愛が初戦に臨む。グランドスラム本選に57大会連続で出場し、世界記録を更新中の杉山の初戦に期待したい。また、中村藍子は第13シードのベラ・ズヴォナレーワに挑む。また、前年度覇者で第7シードのヴィーナス・ウィリアムズや、第2シードのイェレナ・ヤンコビッチ、第3シードのマリア・シャラポワも登場する。 この他の試合では、2005年と2006年の準優勝者である第6シードのアンディ・ロディックや、第4シードのニコライ・ダビデンコの試合が予定されている。 |
ウィンブルドンテニス2008 第3日
大会3日目見所/ジョコビッチとサフィンが激突! 男女共に1回戦が終了したウィンブルドン第2日目。日本勢では、女子のエース杉山愛が、18歳のヤニナ・ウィクマイヤーを退け3年連続の2回戦進出を決めたが、中村藍子は第13シードのベラ・ズヴォナレーワにフルセットで敗れた。男子では、ナダルやロディックが順当に2回戦に駒を進めた一方、第4シードのニコライ・ダビデンコが世界ランク116位のベンジャミン・ベッカーにストレートで敗れる波乱が起きた。 大会第3日目は男女シングルスのトップハーフ2回戦と、男女ダブルスの1回戦が予定されている。 男子シングルスの注目の対戦は、センターコート第1試合、第3シードのノヴァーク・ジョコビッチと元王者マラット・サフィンの対戦だ。今季の全豪オープンを制した21歳のジョコビッチと、2005年の全豪オープン覇者で28歳のサフィンの対戦の行方は予想がつかない。3日目にして実現した、大会屈指の好カードに注目したい。 女子シングルスでは、第1シードのアナ・イバノビッチがフランスのベテラン、ナタリー・デシーと対戦する他、センターコート第2試合で第4シードのスヴェトラーナ・クズネツォワが世界ランク47位のカテリナ・ボンダレンコの挑戦を受ける。 この他の試合では、女子ダブルス1回戦に、昨年準優勝した第2シードの杉山愛とカテリーナ・シュレボトニックのペアが登場するほか、中村藍子がアラバン・レザイとペアでダブルス初戦突破を目指す。 |
ウィンブルドンテニス2008 第4日
大会4日目見所/エース杉山が3回戦進出を目指す! 男女共にトップハーフの2回戦が行われた第3日目、男子シングルスで今大会最大のシードダウンが起きた。第7シードのダビッド・ナルバンディアン、第4シードのニコライ・ダビデンコに続き、第3シードで優勝候補の一角ノヴァーク・ジョコビッチが、ノーシードのマラット・サフィンの前に敗れ去る番狂わせが起きた。女子では、第1シードのアナ・イバノビッチが逆転で3回戦に進出するなど、上位シード陣に波乱は起きていない。 大会第4日目は男女シングルスのボトムハーフ2回戦と、男女ダブルスの残りの1回戦と2回戦が予定されている。
この他の試合では、男子シングルスで地元期待のアンディ・マレーが、センターコート第2試合に登場する。女子シングルスでは、第2シードのイェレナ・ヤンコビッチが全仏オープンで予選からベスト8に進出したカルラ・スアレス・ナバロと、第3シードのマリア・シャラポワが同胞のアラ・クドリャフツェワと対戦する。 |
ウィンブルドンテニス2008 第5日
大会5日目見所/元女王同士の意地がぶつかり合う! ボトムハーフのシングルス2回戦が行われた第4日目は、男女合わせて12人のシード勢が敗退するという波乱に満ちた1日になった。男子では、第6シードのアンディ・ロディックをはじめ、5人が大会から姿を消した。そして女子では、第3シードのマリア・シャラポワが女子トップ4で、最初に会場を後にすることとなった。杉山愛は、第22シードのフラビア・ペネッタから勝利を収め、3年連続で3回戦に進出した。 大会第5日目は男女シングルスのトップハーフ3回戦と男女ダブルスの2回戦、そしてミックスダブルスの1回戦が予定されている。
この他の試合では、女子ダブルス2回戦に、中村藍子/アラバン・レザイ組と第2シードの杉山愛/カテリナ・シュレボトニック組が登場する。 |
ウィンブルドンテニス2008 第6日
大会6日目見所/杉山が4回戦進出を目指す! ここまで波乱続きの展開が続く今年のウィンブルドン。男女シングルス3回戦が行われた第5日目は、ついにトップシードが波乱に巻き込まれることとなった。女子シングルス第1シードのアナ・イバノビッチが、世界ランク133位の鄭潔にまさかの敗戦、3回戦で姿を消した。また、男子でも第5シードのダビド・フェレールがノーシードのマリオ・アンチッチに敗れている。 大会第6日目は男女シングルスのボトムハーフ3回戦と男女ダブルスの2・3回戦、そしてミックスダブルスの1・2回戦が予定されている。また、ジュニア部門の試合が、本日から開幕する。
この他の試合では、今日から開幕するジュニア・シングルスに、男子にロンギ正幸が、女子には奈良くるみと土居美咲の合計3人が、1回戦に登場する。 |
ウィンブルドンテニス2008 ミドルサンデー
ミドルサンデーのためお休みです。 |
ウィンブルドンテニス2008 第7日
大会7日目見所/上位進出へのサバイバル開始! 波乱に包まれた前半戦を終了したウィンブルドンは、男女シングルスでそれぞれベスト16が出揃い、いよいよ後半戦に突入する。ここまでの展開は、男子はトップ8シードの内、5人がすでに大会を後にしている。なかでも、第3シードのノヴァーク・ジョコビッチが2回戦で敗退するなど、この後も誰がいつ負けるか全く予想がつかない。女子では、第1シードのアナ・イバノビッチと第3シードのマリア・シャラポワがすで姿を消している。その他の上位シード勢は勝ち残っており、優勝争いは混迷としている。 大会第7日目は、男女シングルス4回戦と男女ダブルス3回戦、そしてミックスダブルスの2回戦が予定されている。
この他の試合では、男子第2シードのラファエル・ナダルがミハイル・ヨージニと、ジョコビッチを破ったマラット・サフィンが、スタニスラス・ワウリンカとベスト8入りを懸けて対戦する。また、ウィリアムズ姉妹の2人もそれぞれ準々決勝進出を懸けて、この日の試合に登場する。 |
ウィンブルドンテニス2008 第8日
大会8日目見所/波乱の女子シングルス4強に進出するのは?
男女共に4回戦が行われた大会第7日目、女子シングルスは、またもや波乱の1日となった。この日の試合に臨んだ、第2シードのイェレナ・ヤンコビッチと第4シードのスヴェトラナ・クズネツォワが揃って破れ、ベスト8にトップ4シードが一人も残らないという、オープン化以降で初の珍事が起きた。男子では、第1シードのロジャー・フェデラーと第2シードのラファエル・ナダルが、相変わらずの強さを見せ付けた。 大会第8日目は、女子シングルス準々決勝と男子ダブルス準々決勝、そしてミックスダブルスの2回戦と3回戦が予定されている。
|
ウィンブルドンテニス2008 第9日
大会9日目見所/男子ベスト8の激戦が繰り広げられる! 女子シングルス準々決勝が行われた大会第8日目、ついに女子ベスト4が出揃った。サバイバルを勝ち残ったのは、第5シードのエレーナ・デメンティエワ、第6シードのセリーナ・ウィリアムズ、第7シードのヴィーナス・ウィリアムズ、そしてノーシードの世界ランク133位の鄭潔の4人。特に鄭潔は、ワイルドカードの選手として史上初、また中国人女性としても初の快挙を達成した。 大会第9日目は、男子シングルス準々決勝と女子ダブルス準々決勝、そしてミックスダブルスの3回戦と準々決勝が予定されている。
2回戦で第3シードのノヴァーク・ジョコビッチを破り、7年ぶりのベスト8に進出してきた元王者マラット・サフィンは、第31シードのフェリシアーノ・ロペスと対戦する。お互いに初となるベスト4進出を賭け、熾烈な戦いが予想される。 そして最後は、32歳のレイナー・シュトラーと30歳のアルノー・クレマンというベテラン同士の対戦となった。両者共に初となる準々決勝を果たした、世界ランク94位のシュトラーと、同ランク145位のクレマンの勝敗の行方は、全く予想がつかない。 |
ウィンブルドンテニス2008 第10日
大会10日目見所/ウィリアムズ姉妹の決勝対決なるか? 男子シングルス準々決勝が行われた大会第9日目、雨による中断の影響で予定していた4試合の内の3試合のみ終了し、第1シードのロジャー・フェデラー、第2シードのラファエル・ナダル、そしてノーシードのマラット・サフィンの3人がベスト4進出を決めたが、レイナー・シュトラーとアルノー・クレマンの試合は日没のため順延となった。 大会第10日目は、男子シングルス準々決勝の再開試合と女子シングルス準決勝、男子ダブルス準決勝、そしてミックスダブルス準々決勝が予定されている。 男子シングルスでは、32歳のシュトラーと30歳のクレマンが、ベスト4最後の座を懸け、再開試合に臨む。2003年の全豪オープンで決勝に進出した元世界ランク5位のシュトラーと、2001年の全豪オープンで決勝に進出した元世界ランク10位のクレマン。1セットオールから再開される、ベテラン同士の意地のぶつかり合いに注目だ。
この他の試合では、杉山愛がケビン・ウリエットとのペアで、ミックスダブルス準々決勝に臨む。 |
ウィンブルドンテニス2008 第11日
大会11日目見所/決勝進出をかけた新旧王者対決が実現! 女子シングルス準決勝が行われた大会第10日目、ヴィーナス・ウィリアムズとセリーナ・ウィリアムズが決勝進出を決め、3度目となるウィンブルドン決勝での姉妹対決を実現させた。そして、日没順延となっていた男子シングルス準々決勝1試合が再開され、32歳のレイナー・シュトナーが、5時間を越える熱戦を制し、最後のベスト4の座を手にした。 大会第11日目は、男子シングルス準決勝と女子ダブルス準決勝、そしてミックスダブルス準決勝が予定されている。また、前日に順延となった、男子ダブルス準決勝が再開される。
|
ウィンブルドンテニス2008 第12日
大会12日目見所/芝の女王の座を懸けて姉妹が対決 男子シングルス準決勝が行われた大会第11日目、トップハーフでは芝の王者ロジャー・フェデラーが元王者のマラット・サフィンをストレートで下し決勝に進出、6連覇の偉業達成に王手をかけた。一方のボトムハーフでは、赤土の王者ラファエル・ナダルが32歳のベテラン、レイナー・シュトナーを下し決勝に進出を決め、3年連続での頂上決戦が決まった。 大会第12日目は、女子シングルス決勝と男女ダブルス決勝が予定されている。
4年ぶりとなる決勝進出を果たした妹のセリーナは、3回戦で元女王のアメリ・モレスモをストレートで下し勢いに乗ると、準々決勝で第16シードの18歳アグニエシュカ・ラドワンスカ、そして準決勝では、中国人女性として初のグランドスラム準決勝に進出を果たし、勢いに乗る鄭潔を下しての勝ち上がり。しかも、ここまで1セットも落としておらず、圧巻の強さを見せ付けている。 一方、7度目の決勝進出を果たし、連覇がかかる姉のヴィーナスは、準々決勝はではノーシードの選手しか相手にしておらず、比較的楽な勝ち上がりといえるが、準決勝では、第5シードのエレーナ・ディメンティエワをストレートで下すなど、現役最多のウィンブルドン4勝は伊達ではない。また、セリーナと同じく、ここまで1セットも落としていない。 両者の対戦はこれまでに15回あり、姉のヴィーナスが8勝7敗と一歩リードしている。しかし、そのうち6度あるグランドスラム決勝での姉妹対決では、妹のセリーナが5勝1敗と姉を圧倒している。5年ぶりの大舞台での姉妹対決を制するのは、一体どちらか? |
ウィンブルドンテニス2008 第13日
大会13日目見所/3年目の頂上決戦に勝利するのは? 女子シングルス決勝が行われた大会第12日目、ウィリアムズ姉妹同士の対戦は姉のヴィーナスが勝利し、見事に2連覇を達成し、自身5度目となるウィンブルドン優勝を成し遂げた。敗れたセリーナは、キャリア9個目のグランドスラムタイトル獲得に手が届かなかった。また、この日に行われた、男子ダブルス決勝はダニエル・ネスター/ネナッド・ジモンイッチ組が、女子ダブルス決勝はヴィーナス/セリーナ組がそれぞれ勝利しており、ヴィーナスは単複2冠で今大会を締めくくった。 大会最終日となる第13日目は、男子シングルス決勝とミックスダブルス決勝が予定されている。
ここまで1セットも落とさず、圧倒的な力で勝ち進んできたフェデラーは、4回戦で2002年覇者の元王者レイトン・ヒューイットを下し調子を上げると、準決勝でもノーシードながら今大会絶好調だったマラット・サフィンをストレートで下し、大会6連覇の偉業に王手をかけた。また、ウィンブルドンでの連勝記録を40に伸ばすなど、全く死角がない勝ち上がり。 一方の赤土の王者ナダルは、2回戦でエルネスト・ガルビスに1セットを落としただけで、それ以外は全てストレート勝ちで勝ち進んできた。3回戦で元世界ランク4位のニコラス・キーファーを下し勢いに乗ると、準々決勝では地元期待のアンディ・マレーにほぼ完璧な内容で勝利を収めた。今季は前哨戦で初のグラスコートタイトルを手にするなど、芝でもその実力を発揮し始め、ネットプレーにも磨きがかかってきている。 両者の対戦はこれまでに17回あり、ナダルが11勝6敗と大きくリードしているが、このうちクレーコートを除いた戦績では、5勝2敗とフェデラーがリードしている。世界ランク1位と2位という、まさしく頂点を決める戦いは、どちらが勝利の女神を味方につけるのだろうか? |
ウィンブルドン2008 総括
総括
芝の王者がついに敗れた。近年まれに見るほどに番狂わせが起きた今大会、大会最終日は最大のドラマとして訪れた。 6連覇を目指す王者ロジャー・フェデラーは、失セット0と完璧な内容で決勝に進出。一方、1ヶ月前に全仏オープン4連覇を達成した第2シードのラファエル・ナダルも順調に勝ちあがり、3年連続で同じ組み合わせの決勝戦となった。世界ランク1位と2位の、文字通り世界最高峰の戦い。昨年に引き続きファイナルセットまでもつれ込む死闘を制したのは、赤土の王者ナダル。2002年から芝のコートで65連勝と、無敗を誇ったフェデラーに土をつけ、28年ぶりとなる全仏・ウィンブルドンの同一年内の2冠を達成した。
また、今大会のハイライトとして取り上げたいのは、男子シングルスでベスト8に進出した地元勢のアンディ・マレーと、ベスト4に進出した元王者のマラット・サフィンの2人だ。昨年は怪我のために出場を見送ったマレーだったが、今大会はその借りを返すかの様に勝ち続け、2004年のティム・ヘンマン以来となる地元勢の準々決勝進出を果たし、地元観客を大いに喜ばせた。また、サフィンは2回戦で第3シードのノヴァーク・ジョコビッチを破ると、勢いそのままに準決勝に進出し、先の全仏オープンで決勝に進出した妹のサフィーナに勝るとも劣らない活躍を見せてくれた。
女子ダブルスでは、ヴィーナス、セリーナのウィリアムズ姉妹が、元世界ナンバー1ペアのリサ・レイモンド/サマンサ・ストザー組を下し、2002年以来の優勝を遂げた。また、この勝利により、ヴィーナスは単複制覇を果たした。 混合ダブルスでは、ストザー/ボブ・ブライアン組がカテリーナ・シュレボトニック/マイク・ブライアン組を下し優勝。ストザーは昨年後半に患ったウィルス疾患から復帰後、初めてのビッグタイトルを獲得した。 日本勢では、グランドスラム連続出場の世界記録を樹立した杉山愛が、3回戦に進出し健在振りを示した。また、今大会がグランドスラム初出場となった注目の錦織圭は1回戦で腹筋肉離れのため棄権と、悔しいデビュー戦となった。 ジュニアでは、昨年準優勝の奈良くるみと土居美咲のダブルスが、ベスト4に進出した。 |
・最新情報を「いつでもどこでも」チェック
ニュース、スコア速報でウィンブルドンの試合結果をいち早くチェックしよう!
・現地独占レポート
平沢潤プロコーチが試合会場から、大会の舞台裏や選手の声を独占レポート!
・勝者予想クイズ
注目カードの勝者を予想して『イバノビッチ直筆サイングッズ』他、素敵な賞品を当てよう!
クイズ開催予定→大会初日、4日目、6日目、8日目、10日目、12日目、最終日の計7回 |