- 国内最大の総合テニス専門サイト テニス365 - 錦織圭、フェデラー、ナダル、ジョコビッチなどテニスニュース満載。全豪オープン、ウィンブルドン、全仏オープン、全米オープンなどテニス大会特集も！

「サイクロン（竜巻）」「レイジング・ブル（猛牛）」などと呼ばれることもあるラファエル・ナダル。ニックネームは「ラファ」で、5歳からテニスを始め、スペインでは早くから神童と騒がれていた。

テニスを始めるきっかけにもなったコーチの叔父トニ・ナダルには師事しており、同じくマヨルカ島出身のカルロス・モーヤと幼少からから練習を積んだ。

プロ転向を果たした２００１年、１５歳で初めてチャレンジャーでプレーをし、翌２００２年に、地元マヨルカ島で初のＡＴＰ大会での白星を上げた。この時、ナダルは１５歳１０ヶ月で、１６歳未満でＡＴＰの試合で勝利を上げた９人目の選手だった。主にフューチャーズ大会でプレーし、６つのタイトルを獲得するなど実力を表し始めた。

2007年全仏オープン3連覇達成

２００４年にはニュージーランドの大会で初のＡＴＰ大会決勝進出を果たした。このとき対戦したドミニク・フルバティは、「素晴らしい選手。全仏では良い結果が残せると思う。」と、この後のナダルの活躍を予言している。この年は、怪我で３ヶ月間の休養を強いられるが、ポーランドで初のＡＴＰタイトルを獲得し、年末のデビスカップ決勝ではシングルスに抜擢され、アンディ・ロディックを倒してスペインを優勝に導いた。

２００５年には、マスターズ・シリーズ２大会を含むクレーコート５大会で優勝し、ランキングトップ５入りを果たし、初出場の全仏オープンで見事優勝。１９歳と２日の優勝は史上４番目の若さで、初出場・初優勝はマッツ・ウィランダー以来の快挙となった。準決勝では世界１位のロジャー・フェデラーを破って、一躍王者のライバルと目されるようになった。この年は、１０代選手としては史上最多のツアー１１勝をあげ、世界ランキング２位に上昇し、１年を終えた。

２００６年は全仏連覇を決めたほかに、ウィンブルドンでも決勝に進出。クレーコート以外のサーフェスでも強さを見せ始めた。特にツアー決勝でフェデラーに４連勝するなど、２人のライバル関係を確固たるものにした。

フォアハンドのトップスピンショットが
最大の武器

２００７年には、前年にギエルモ・ビラスの持つ５３という記録を更新していたクレーコート連勝記録を８１まで伸ばした。（ハンブルグのマスターズ・シリーズ決勝でフェデラーに敗れ、途切れる。）そして、全仏オープンでは決勝でフェデラーを下して３連覇を成し遂げ、ウィンブルドンはフェデラーをフルセットまで追い込んだが準優勝に終わっている。

トレードマークは、７分丈のパンツにノースリーブのシャツ。激しいガッツポーズと雄叫びも、ナダルの精神的な強さを表現するものとなっている。プレースタイルは、強烈なトップスピンを中心としたベースラインからのストロークで、届かないと思われるボールを俊敏なフットワークで返してくるカウンターも相手に脅威を与えている。

もう１人の叔父に、元スペイン代表サッカー選手のミゲル・アンヘル・ナダルがいる。趣味は釣りで、家でのんびりするのが好きだという。