テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は日本時間9月1日(現地8月31日)、女子シングルス3回戦が行われ、第5シードの
J・パオリーニ(イタリア)が第30シードの
Y・プチンセワ(カザフスタン)を6-3, 6-4のストレートで破り、大会初のベスト16進出を果たした。また、イタリア人女子が同一シーズンに全ての四大大会で16強入りするのはオープン化以降では初となる。
>>シフィオンテク、サバレンカ、パオリーニら 全米OP組合せ<<>>錦織 圭 AONオープン・チャレンジャー1回戦 1ポイント速報<<>>錦織 圭らAONオープン・チャレンジャー組合せ<<28歳で世界ランク5位のパオリーニは今季、2月のドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権(アラブ首長国連邦/ドバイ、 ハード、WTA1000)を制しキャリア最大のタイトルを獲得。四大大会でも好調ぶりを発揮しており、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で16強入りすると、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)とウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で準優勝を飾った。
同大会に出場するのは5年連続5度目であり最高成績は2021年の2回戦進出。今大会では1回戦で世界ランク167位の
B・アンドレースク(カナダ)を下し初戦突破。2回戦では同44位の
Ka・プリスコバ(チェコ)が試合前に棄権したため初の3回戦に駒を進めた。
迎えた3回戦の第1セット、パオリーニは第2ゲームでブレークに成功し開始から3ゲームを連取。その後はブレークの奪い合いとなるも第8ゲームで3度目のブレークを果たし先行する。
続く第2セットでは第3ゲームでブレークに成功。第6ゲームでは2度のブレークポイントを握られるピンチを迎えたパオリーニだがこれを凌ぐと、その後はブレークポイントを与えず、1時間33分で勝利した。
なお、この勝利でパオリーニは今季、全ての四大大会でベスト16以上を記録。イタリア人女子では1968年のオープン化以降で初となった。
試合後の会見でパオリーニは「本当にいい試合ができたと思う。彼女は本当にタフな選手。今年はいいプレーをしているので対戦するのは大変だった。とてもうまくディフェンスしてきたが、私は本当に堅実な試合ができたと思う。全てのポイントをコントロールしようとしたが、同時に落ち着いてポイントを重ねた。私は素晴らしいプレーをしたと思う」とコメントした。
「サーブはもっと改善できるしリターンもそうだと思う。毎日何かを改善しようとしている。同じレベルに留まれば、後退してしまうと思うからね。常に何かを目指して臨まなければならない。毎回良い気分でいるように努めることも必要よ。簡単ではない。トーナメントは毎回異なる。疲労感を感じる時もあるかもしれない。簡単ではないけど、常に期待を持つ心構えで、毎日100パーセントの力を発揮できるよう努めなければならない」
勝利したパオリーニは4回戦で世界ランク52位の
K・ムチョバ(チェコ)と対戦する。ムチョバは3回戦で同38位の
A・ポタポヴァを6-4, 6-2のストレートで下しての勝ち上がり。
同日には第6シードの
J・ペグラ(アメリカ)、第18シードの
D・シュナイダー、第16シードの
L・サムソノヴァらが16強に駒を進めた。
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